他社にないユニークな機能の1つが、タイムシフト機能だ。これは、視聴中に席を外す場合、ボタンをクリックしておけば、あとから追っかけ再生ができる機能だ。他社でサポートしている製品はなく、本稿執筆時点では本製品のみの機能ということになる。視聴スタイルによっては便利に使えるだろう。
音量を擬似的に倍にする「サウンド増幅」機能もおもしろい。これは音量を擬似的に増幅し、ボリュームそのものを"底上げ"する機能だ。実際に使ってみたが、機能的にはイコライザと同じで、人の声を中心に音量が大きくなる印象だ。電車の中など騒々しい場所で視聴する際に便利な機能だと感じた。
また、TV画面を静止画像で取得できるキャプチャ機能も、他社製品にないユニークな機能だ。これらの画像はチャンネルごとにフォルダ分けして保存されるので、チャンネルごとのスクリーンショットを履歴として残すこともできる。
アイ・オー「SEG CLIP」、ロジテック「LDT-1S200U」と同様、今回もJR総武線の三鷹-新宿間で感度のテストを行った。結果は非常に良好で、これら2製品が三鷹駅ではほとんど受信できない状況にある中、本製品だけはきちんと番組を視聴することができた。以降も安定した受信が可能で、新宿に着くまで快適に視聴できた。前述のロッドアンテナの効果が存分に出ていると感じられた。
同区間では、以前にバッファロー「ちょいテレ」についてもテストを行ったことがあるが、これに前述の2機種を加えた計4製品の中でも、本製品は抜きん出た受信性能を発揮した。ワンセグケータイなどには及ばないものの、5段階評価で「4」を付けてもよい性能だ。ことUSB接続のワンセグチューナに限れば、トップクラスの性能を持っていると言ってもよいだろう。
ちなみに、録画した番組に関してだが、ファイル名が「局名_日時.ies」の形式で保存され、番組名は無視される。ロジテック「LDT-1S200U」のように、ファイル名そのものを手動で入力する方式よりはマシだが、決してわかりやすいとはいえない。せっかくEPGやiEPGをサポートするのだから、番組名が含まれるファイル名にしてほしいものだ。
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