Web広告研究会はこのほど、「消費者メディア市場規模調査」の実施結果を発表した。
今回の調査は、Web広告研究会消費者メディア研究ワーキンググループが、ネットレイティングスの「家庭からのインターネット接続視聴率データ」をもとに、個人が情報発信できるサイト「CGM(Consumer Generated Media)」を、「個人ホームページ」「掲示板」「ブログ」「SNS」「その他のCGM」に分類し、2005年12月、2006年3月、6月、9月の月間データを比較した結果をまとめたもの。
調査によると、主なCGMサイトの利用者・訪問者数は、2006年9月時点で約3529万人となり、ネット全体に占める利用者数は80.5%に上るとしている。2006年12月の3109万人と比較すると、14%の伸びとなり、特に「Wikipedia」への訪問者数は1290万人で、2006年12月比で約2.2倍と高い伸び率となった。ページビュー数は35.8%と伸長している。
SNSの利用者数は、2006年9月時点で約657万人。全体から見るとSNSの利用者数は少ないが、1人あたりの訪問頻度、平均利用時間などについては、この1年の伸び方の勢いが、他のCGMを超す結果となった。また、CGMの1人あたりの訪問頻度や平均利用時間は企業サイトを超え、特にSNSやブログ、個人ホームページは、利用者規模も超える勢いに迫っている。
最もCGMサイトを参照する商品やサービスは、飲食店検索・旅行についでPC、家電となっている。一方で、マス広告や高い商品、店頭販売の売上比率が高い商品については、CGMの参考度合いが低くなっている。
CGMのサイトに掲載された情報への信憑性については、友人や知人など顔の分かる相手や、投稿数の多い掲示板などへの信頼が高く、逆に有名なブロガーの情報や、トラックバックの数が多いブログなどへの信憑性は低くなっている。
調査結果はWeb広告研究会のウェブサイトでも公開している。
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