スタイリッシュなワンセグチューナー--ロジテック「LDT-1S200U」 - (page 3)

ロジテック
内容:ロジテックの「LDT-1S200U」は、同社としては2代目に当たるUSBワンセグチューナーだ。2月にはVistaに対応した。大柄でずんぐりした筐体を採用していた前モデル「LDT-1S100U」に比べると、スクエアな筐体を採用するなどスタイリッシュな印象だ。

受信感度はやや弱め。モバイル利用ではクリップの使用を推奨

 前回のアイ・オー「SEG CLIP」と同様、本製品についてもJR総武線の三鷹〜新宿間で受信テストを行ってみた。結論から言うと、他社製品よりも受信感度は劣り、他社製品がスムーズに受信できるエリアで本製品だけが表示できないという状況もしばしばであった。5段階評価で言うと「2」という印象だ。

 ちなみに本製品の場合、筐体が8センチ強と、他社製品に比べて1センチほど長いため、利用形態がモバイルユース中心だとかなり邪魔に感じる。わずか1センチの差とはいえ、USBポートに直結するとノートPCから真横に出っ張るだけに、どうしても気になってしまうのだ。同梱のスタンド兼用クリップを活用することをお勧めしたい。

  • 背面から見た状態。ケーブルは約1.5mとかなり長い

  • クリップはスタンドとしても利用可能だが、安定性は低い

  • 輝度やコントラストの調整のほか、200%の拡大表示がワンタッチで可能

  • 利用中にチューナ本体を取り外すと、まずデバイスが外れたことを示すアラートが表示され、その後視聴ソフトが自動的に終了する

  • ファイルボックスの画面。録画ファイルをリストから選ぶことで再生が行える。ちなみにファイル名は手動でつける必要がある

全般的に機能はやや弱めながら、今後の拡張に期待

 ロジテックのUSBワンセグチューナーといえば、バッファローの「ちょいテレ」に先駆けて初代製品が発表されたことからもわかるように、この分野のパイオニアにあたる存在だ。その2代目の製品に当たる本製品ということで期待も大きかったのだが、残念ながら受信感度・ユーティリティーの使い勝手・筐体サイズのいずれについても、他社製品に遅れをとっているというのが率直な評価だ。

 もちろん良い点もある。本体に完全に収納できるロッドアンテナは持ち運びに便利だし、スクエアな筐体デザインが好きだという人も多いだろう。ただ、これらはワンセグチューナーとしての基本的な性能が充実して初めて評価される部分であり、チューナー部分がこのような感度では意味を持たない。

 もっとも、本稿執筆時点では未発表ながらも、後部に外付けアンテナが取り付けられる仕様になっているなど、今後の拡張性には期待を持てる部分もある。少なくとも視聴ソフトについてはバージョンアップで改善できる部分もあると思うので、前モデル「LDT-1S100U」がバージョンアップで録画対応となったように、今後の進化に期待したいところだ。

マウス&キーボードLover
山口真弘 氏プロフィール

1971年秋モデル。大手PC周辺機器メーカーで販促・マーケティングを担当する一方、テクニカルライターとして活動。現在はNTTデータキュビットにてコンサルティング業務に従事しつつ、PC周辺機器のレビュー、ライフハック記事執筆から、エイプリルフール記事の企画構成まで脈絡もなく活動中。

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