外見はDVカメラ的なオーソドックス路線を継承している。ボディ色が前モデルのシルバーからガンメタカラーに変わり、カメラ横のデザインが若干変更されてはいるが、操作ボタンの種類は前モデルとほぼ同じだ。
前モデルと同じくDVDドライブのフタ部分にHDDを内蔵し、HDDの放熱とノイズ対策のためのレイアウトとなっている。
DVDドライブフタに1インチHDDを内蔵した前モデルではフタの中央が盛り上がったデザインだった。これに対して本機は1.8インチHDDを内蔵しているので、フタの全面が箱のように盛り上がっている。このためグリップ感はやや大柄な印象だが、手になじむようにボディ下隅をカットしたり、モードダイアルを下寄りに、ズームレバーなどを外側寄りに配置するなど、細かい配慮がされている。
前モデルと比べるとやや大型になった印象はあるが、長旅などでHDDに長時間撮影したい人や、HDDをアーカイバーとしても利用したい人なら十分にリーズナブルなサイズといえるだろう。「HDDは一時記録用で数時間録れればいい」という用途には本機の下位モデルで8Gバイト MicroDriveを搭載したコンパクトなハイブリッド機「DZ-HS401」(2月20日発売)が向いている。
撮影メディアの選択は、モードダイアルから選んで行う。一般的な撮影では、まずHDDに撮って、好きなシーンだけをDVDにダビングする、という使い方になるだろう。
カメラの起動やHDDへの切り替えは約4秒と高速だ。レジュームから約1秒で起動できる「秒撮」機能も使えるが、HDDで撮れば「秒撮」オフでもストレスのない撮影が可能だ。
撮影モードはHDDに約7時間記録のXTRA、HDDに約11時間のFINE、HDDに約23時間のSTDモードが選べる。撮影上の注意点は、撮影モードやアスペクト比を混在してHDDに撮ると、DVD-Rなどのビデオモードメディアに一括ダビングできなくなるので、最初にモードやアスペクト比を定めて撮ると良いだろう。
前モデルのHDDは8Gバイトだったため、運動会などを録ったら、その日のうちにDVDへダビングする、旅先で1日分の撮影シーンをDVDに保存する、といった使い方だった。対してHDDが30Gバイトの本機は、長旅でもHDDに長時間の録り貯めが可能だ。撮影頻度が少なければ数カ月分のムービーをHDDに保存できる。
例えば、数カ月分の映像をHDDに保存して実家に帰れば、実家での撮影はもちろん、数カ月間の家族の様子も両親に見せられる。このようにアーカイバー的な使いこなしも可能になった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)