「顧客は、場当たり的なテストなど希望していない。顧客が知りたいのは、MicrosoftがWindowsをアップデートしたり、NovellがSUSE Linux Enterprise Serverをアップデートしたりした時に、WS-Managementが依然として橋渡しの役目を果たすかどうかだ」(Hilf氏)
またMicrosoftとNovellは、両社共通の顧客が、Novell Suse Enterprise Linux ServerとWindows Serverのどちらかの製品に関する問題に直面した場合に、両社のどちらかに問い合わせれば問題を解決できるようにする仕組みを構築するとしている。
文書互換性の分野では、Novellは、Microsoftが後援するオープンソースプロジェクトに参加している。NovellのLinuxおよびオープンプラットフォームソリューションのマーケティング担当ディレクターであるJustin Steinman氏によると、Novellは数日以内にSUSE Enterprise Linux Desktopスイート向けのプラグインをリリースする予定だという。このプラグインを利用することにより、同スイートのユーザーは、「Microsoft Word」で作成した文書を開いたり、それらを標準文書フォーマットであるOpenDocument Format(ODF)で保存したりすることが可能になる。
Steinman氏によると、Microsoftは5月に同プラグインを搭載したサービスパックをリリースするという。また同社は、2007年内に、表計算ソフトウェアとプレゼンテーションソフトウェア用のコンバータを提供する予定。
今回のMicrosoftとNovellの提携は、両社の最高経営責任者(CEO)が強力にサポートしているにもかかわらず、いくつかの障害に直面している。
MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は、提携が結ばれた数週間後に、今回の提携の法的保護が意味するところは、つまり、Linuxは「Microsoftの特許を侵害している」ということだ、と主張した。これに対し、NovellのCEOであるRon Hovsepian氏は、公開書簡で反論した。
Steinman氏は、「市場では、『この提携に、何かしらの技術的な内容が含まれているのか』という疑問の声が上がっていたが、その答えは明らかにイエスだ」として、さらに「(提携には)いくつかの要点があり、われわれはそれらを数年かけて提供していく」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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