文部科学省は、青少年の有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」機能をあらかじめ設定した携帯電話端末の販売を携帯電話事業者側に要望する意向を明らかにしている。
青少年に対する有害サイトの接続規制は、現在、NTTドコモが「キッズiモード」、auが「EZ安心アクセスサービス」、ソフトバンクモバイル「有害サイトアクセス制限サービス」と、それぞれフィルタリングサービスを無料で提供している。
また、2006年11月には、総務省が携帯電話各自業者に対して、フィルタリングサービスの普及・促進を強化するよう要請。現在、未成年者の携帯電話の契約には、フィルタリングサービスの利用に関する親権者の意思を確実に確認するなど、業界を挙げての自主規制の取り組みが実施されている。
今回の文部科学省の方針は、1月末に同省の中央教育審議会がまとめた答申のなかで提言。フィルタリング機能を標準で設定した青少年向けの端末を販売することで、より徹底した、未成年の有害サイトに対する対策を狙う。
同省では「青少年の有害サイトの閲覧は、この問題は一度やれば終わりというものではない。また、コンテンツにも関わる問題なので、通信側を規制しただけでは不十分」とし、今後も十分に注意し、対策を行っていきたいとしている。
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