IPOを実現するのに、4社が共通して語ったのは「人」の問題だ。組織の最小単位が会社の望む方向へ向かえなければ、組織は動かない。人の教育環境において各社はどのような手法を用いているのか。
藤田氏はやる気のある社員に思い切って重要な役職を与えることで、個々人の成長を促している。「抜擢すると意外と人は頑張るもの」(藤田氏)。杉本氏は自社が完全実力主義ということで、利益に応じた報酬が社員に還元される制度で士気向上を図っている。また、見込みある人間には杉本氏が個人の判断で帝王学を教え込み、次期幹部を育てるという手法を取っている。
内藤氏は自社が開発者の多い企業のため、「ソフトウェア開発コンテスト」や1週間出社しないで開発に専念することを認める「山篭り制度」──などで社員のモチベーション維持を図り、個々人の成長を支援している。
社員教育の一方で、やはり重要となるのは優秀な人材の中途採用。これについて藤田氏は「相当時間をかけて、熱意をこめて口説くしかない」と、人材確保が難しい現状を指摘。また、入社後の自分に対するイメージを向上させるような、説得するシチュエーションも重要であるとした。
出資先交流会ではパネルディスカッションのほかにサイバーエージェントが出資した会社でIPOを果たした内藤氏、笠原氏、インタースペース社長の河端伸一郎氏、オウケイウェイヴ社長の兼元謙任氏など6名がIPOの経緯などをスピーチした。
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