2006年7月27日に、新世代の「Coreアーキテクチャ」を採用したデュアルコアプロセッサ「Core 2 Duo」を発表したインテル。その際、同社 代表取締役共同社長の吉田和正氏は、新たなプロセッサでPCの性能が大幅に向上し、「新しい“当たり前”が生まれる」としていた。
約半年後の2007年1月30日、今度はマイクロソフトが最新OS「Windows Vista」の一般発売を開始した。これにちなんでインテルは2月1日、「インテル Core 2 Duoプロセッサ & Microsoft Windows Vista DAY」と称した会見を開催し、吉田氏が「新たなパソコン世代が始まった。Core 2 DuoとWindows Vistaで、ユーザーの可能性が広がる」と述べた。
マイクロソフト 執行役常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は、「Vistaの深夜発売の盛り上がりは、世界の中でもトップクラスだった」と述べ、売上も好調だとしている。この勢いを維持していくために同社では、「Vistaの操作性の高さや安全性のほか、デジタルライフをサポートする機能や、快適なモバイル環境が実現できることなどをアピールしていく」と佐分利氏は話す。
佐分利氏は、「新世代プレミアムPCを支えるには、インテルのCore 2 Duoのようなチップをはじめとするプラットフォームが必要だ」としている。同氏は、自宅で実際に実行している例として、「私が今朝会社のメールをチェックしている間、子供は同じPCを通じて録画してあったテレビ番組を見ていた。一方、米国に住む私の母は、同じくそのPCから流れるストリーミング放送を見ていた」と述べ、「今はまだこのような使い方は珍しいかもしれないが、近い将来これが当たり前になる」と話す。
「こうしたPCの使い方が当たり前になるにあたって、VistaとCore 2 Duoの組み合わせはベストマッチだ。マイクロソフトだけでPC市場は拡大できない。インテルのようなパートナーありきだ」(佐分利氏)
インテル マーケティング本部長の阿部剛士氏は、同社のPentium 4プロセッサ2.8GHzと、Core 2 Duo E6700 2.66GHzの性能を比較した例として、「Microsoft Word 2007のドキュメントをPDFに変換しつつ、Windows Defenderでスキャンを実行するという作業において、E6700はPentium 4の3倍以上の速さだった」としている。「これからPC環境で複数のアプリケーションを動かすことが増えてくる。また、高品質なコンテンツやサービスを支えるプラットフォームとして、プロセッサの能力は大きな意味を持つ」と阿部氏は述べた。
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