1月30日、スクウェア・エニックスの2007年3月期第3四半期(2006年10〜12月)決算説明会が開かれた。北米向けの「FINAL FANTASY XII」の売り上げや、日本でのニンテンドーDS版「ファイナルファンタジーIII」が好調で、経常利益は前年度同期比191.6%増の202億2800万円となった。これにともない、2007年3月期通期の連結業績予想について、売上高を160億円(2006年11月時点での予想値より10億円増)、経常利益を220億円(同3億円増)と上方修正した。
事業のうち家庭用ゲーム機については「現在は踊り場にある」とし、今後はニンテンドーDSやPlayStation 2への廉価版、リメイク作品の投入を核とする方向であると語った。2007年がファイナルファンタジーシリーズの20周年にあたることを記念し、PSP向けにファイナルファンタジーI、IIを発売する予定もあるという。
また、オンラインゲーム事業は堅調に維持しており、「現在のメインコンテンツであるファイナルファンタジーXI(FF11)は、次のオンラインゲームへスイッチするまで順調に持つだろう」との見通しを語った。一方「アイテム課金など、FF11が取ったビジネスモデル以外については、正直よく理解できていない」とも述べ、今後のタイトルはすべて自社で行うのではなく、他社との協業、提携も含めて検討しているとした。なお、スクウェア・エニックスは、すでにPC向け大規模オンラインRPG(MMORPG)「クロスゲート」の続編である「コンチェルトゲート」を、NHN Japanのゲームポータル「ハンゲーム」で提供することを発表している。
また、和田氏は同日、子会社のタイトーについて、アミューズメント施設の店舗数削減や人員整理による再建策を明らかにしている。
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