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「自費出版は損をする」はもう古い--誰でも簡単、オンライン出版

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:DNAメディア2007年01月30日 17時45分
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 2002年、写真家のHolly Kreuter氏は、米国ネバダ州で毎年開催される野外アートフェスティバル「Burning Man」に関する本を自費出版した。

 この本を出すためにKreuter氏は、1万4000ドルの自己資金を投じ、6万ドルの借金を作った上に、発送作業を自分で行わなければならなかった。だが、そうして作られた「Drama in the Desert:The Sights and Sounds of Burning Man」は、いまだに友人の家の地下室に山積みされている(実は筆者も、この本の編集を有志で手伝った)。

 2007年の今なら、Kreuter氏はこうすればいい。この本をオンラインで自分で作成する。この本は144ページのハードカバーなので、1部当たり39.95ドルで製本を発注する。または数量割引の利く大量発注を行う。価格を自分で決め、販売する。発送と請求を行う。これらすべてを、「Blurb.com」に任せる。

 Blurbのサービスにより、コンピュータを使える人なら誰でも自分で本を作り、本格的な印刷物に仕上げることができる。まず同社のサイトから「BookSmart」という無償ソフトウェアをダウンロードする。このソフトウェアを使えば、デザインの素養がない人でも簡単にページをレイアウトし、背景色やフォントを選択し、写真を編集できる。デザイン用テンプレートは、プロのブックデザイナーによるものだ。

 米国時間2007年1月9日、Macworld Conference & Expo 2007において、同社は、本の作者が自由に価格を設定し、「Blurb Bookstore」を通じて販売できる新しいプログラムを発表した。Blurbは、発送と販売に関するすべての業務を代行し、利益の全額を毎月作者に送ってくれる。伝統的な出版の形態では、作者が受け取れるのは利益のほんの一部だけだ。

 料金だが、40ページのフルカラー書籍の場合、ペーパーバック版は18.95ドル、ハードカバー版は29.95ドルで、440ページのフルカラー書籍ではそれぞれ66.95ドルと79.95ドルになる。25部以上の注文にはボリュームディスカウントが適用され、400部以上の印刷注文は別途見積もりになる。なお、送料および手数料は含まれない。

 2006年8月、カリフォルニア州サンノゼ在住のマーケティングプロフェッショナルAnne Raimondiさんは、60回目の誕生日を迎えた義父に、彼の「Gus」というニックネームをもじって「Gustronomic Delights(訳注:gastronomicには「美食家」の意味がある)」と名付けた本をプレゼントした。この本には、義父の子供や孫たちが書き残したり耳にしたりしていた、ふざけ半分のレシピ、内輪のジョーク、料理にまつわる家族のエピソードなどが、スキャンした絵や写真とともにまとめられている。

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