やっと「Windows Vista」の一般販売にこぎつけたMicrosoftはもちろんのこと、パソコン業界もさぞかし喜んでいることだろう。
数年間待ちに待った末、パソコンメーカーは今週、Windows Vista搭載機を一般ユーザー向けに発表した。Hewlett-Packard(HP)など、特にVista向けに新システムを設計したメーカーもあれば、Dellのように既存の製品ラインにVistaを搭載しただけのメーカーもある。
パソコンメーカー各社はVista発売に万全の準備で臨んでいた。多くのメーカーはVista搭載システムの発表を2006年第4四半期に予定していたが、Microsoftは2006年3月、Vista出荷予定を再度延期した。今週の一般ユーザー向けVista発売に合わせて、パソコンメーカーはこれらの新機種を投入する。しかし、すぐにはパソコン市場にその影響が表れることはないと思われる。企業は、Vista搭載システムの導入による自社ネットワークへの影響を見極めるまでしばらくの間は、Vista搭載システムの購入を見合わせることが予測される。Advanced Micro Devicesの最高経営責任者(CEO)であるHector Ruiz氏は先週、経済アナリストらに対し、Vista発売の短期的な効果は今四半期にはパソコン業界に大きな影響を与えないだろうと語った。
HPは、2007年1月初めに開催されたConsumer Electronics Show(CES)において、「TouchSmart PC」などVista搭載システム数種を披露していたが、米国時間1月29日に同社の一般ユーザー向けPC「Pavilion」および「Presario」へのVista搭載予定を発表した。Dellは先週末、ウェブサイトからのVista予約注文の受付を開始した。同社は数種のシステムを対象に「Vista Home Premium」への無償アップグレードも提供している。
GatewayおよびAcerも、今週Vista搭載機種の出荷を予定している。GatewayはVista搭載の新しいデスクトップおよびノートPCを発表し、「eMachines」製品ラインに追加する予定である。Lenovoはまず、デスクトップPC「ThinkCentreM」にVistaを搭載して発売する予定であると発表した。同社の「ThinkPad」製品ラインへのVista搭載はしばらく先になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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