Sun Microsystemsは、ウォールストリートの予想を上回る利益を第2四半期で計上するとともに、プライベートエクイティのKohlberg Kravis Robertsから7億ドルの出資を受けたことを発表した。
ソフトウェアおよびサーバメーカーSunは、一般会計原則による決算で前年同期比7%増となる35億7000万ドルの売上高と1億2600万ドルの利益(1株あたり3セント)を計上した。
株式ベースの5800万ドルの報酬、2600万ドルのリストラおよび資産減損費、そして400万ドルの税制優遇分を除くとSunの利益は1株あたり5セントとなる。これは、Thomson First Callが取りまとめたアナリスト予想の平均である1株あたり1セントを大幅に上回る数字。さらに、売上高も35億ドルの予想を上回った。
最高経営責任者(CEO)Jonathan Schwartz氏は電話会議のなかで、業績の反転と顧客の信頼が見られ、「第2四半期決算には非常に満足している。われわれは非常に楽観的であり、優位な立場で経営ができている」と述べた。
Sunは決算に加え、Kohlberg Kravis Roberts傘下のKKR Private Equityから7億ドルの出資を受けたことも発表した。出資は転換社債の形で行われ、その半分は2012年、残りの半分は2014年が満期となる。さらに、KKRはSunの取締役会に役員を1人送り込む。
Schwartz氏は「有力プライベートエクイティから戦略と経営陣に対する強力な支持を獲得した。われわれはこの資金を使い、成長に向けた戦略機会を追求していく」と述べ、KKRの出資を建設的な展開だとした。
KKRは「マネジメントバイアウト(MBO)を専門にする世界で最も古く、最も経験の豊かなプライベートエクイティ」をうたっている。
KKRは、注目を集めるレバレッジドバイアウト(LBO)を1980年代に繰り返し、1998年に250億ドルを投じてNabiscoを買収したことから特に有名になった。これは当時最高額の企業買収となり、「Barbarians at the Gate: The Fall of RJR Nabisco」という書籍の題材にもなった。
1980年代のLBOブームの際、買収元の企業は膨大な債務を負いながら不採算とされる企業を買収していった。その債務の多くが、高利回りと投資格付けの低さから「ジャンクボンド」などと呼ばれる社債だった。買収された企業の多くが分割され、債務返済のためにバラ売りされる一方で、経営者は残った中核事業の改善に重点を置いた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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