家電量販店の年末年始商戦は年始好調、大型テレビ・携帯電話が牽引--GfK

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は1月18日、家電量販店の2006年末から2007年初めにおける年末年始商戦の販売動向を発表した。

 調査によれば、家電販売の年末年始商戦は、年末は苦戦、年始は好調で推移した。販売規模は、2006年12月18日週から2007年1月8日週の4週間合計で、数量ベースで対前年101%、金額ベースでは98%と、ほぼ前年レベルの結果となった。

 主要商品別に販売動向を見ると、液晶テレビは、数量面では終始好調に推移した。一方、価格下落は続いており、年始の初売りで大型液晶テレビが大幅に下落。一番売れ筋の32インチは6%の下落に留まったが、初売りの目玉商材として多く用いられた40インチ台の下落が著しく、12月最終週と比較して、平均価格で42インチが16%、45〜46インチが17%下落した。

 洗濯機や冷蔵庫、掃除機、オーブン電子レンジの白物家電4品目は、販売数量が微増し、金額では6%の成長だった。中でも洗濯機、冷蔵庫、掃除機は、2006年からの傾向である高額商品の好調が続いた。洗濯機では11月に発売した15万円以上の高額洗濯機「日立ビッグドラムBD-V1」が順調な滑り出しをみせた。年間で前年を割る推移だった掃除機は、年末には2万円程度の中価格帯モデルながら高機能を搭載した「日立CV-SK8」「東芝VC−CV8E」の売れ行きが好調で、前年比増となった。オーブン電子レンジは、これまでスチームや加熱水蒸気機能を搭載した高額商品への移行が進んできたが、年末には金額の上昇にブレーキがかかり、4品目のうち唯一金額が前年を割った。

 パソコンは、消費者の家電製品購入の予算が価格で競合する薄型TVに優先されたことが影響し、年末年始4週間で、販売数量が対前年82%と苦戦した。ノートブックの平均価格がデスクトップを下回り、値頃感が高まったことにより、年初には、年間でパソコン全体の64%だったノートブックの数量比率が68%まで上昇した。

 携帯電話は、各社の新商品投入やサービス開始により端末販売が促進され、概ね好調に推移した。キャリア別の台数シェアでは、12月に入りワンセグ対応端末が急拡大しているのに対し、商戦期にAQUOSケータイの発売が間に合わなかったドコモが年明けから苦戦した。一方でソフトバンクは第2弾のAQUOSケータイ「911SH」が牽引役となり、年明けから着実に販売数量を伸ばした。

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