モバイルで恋愛を手ほどきするオウケイノーツ

藤本和彦(編集部)2007年01月18日 19時36分
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 ユーザー同士で質問や回答のやり取りができるQ&Aサービスが注目を集めている。これまでは、PCを通じてQ&Aサイトを利用するのが主流だったが、いつでもどこでも容易にウェブアクセスが可能な携帯電話端末の利便性を活かしたQ&Aサイトが公開されている。

 オウケイノーツが提供する「みんなの恋愛相談」および「みんなのQ&A」は、携帯電話を使ったQ&Aサイト。知人や友人にはちょっと恥ずかしくて聞けない恋愛の相談や、日常の気になったことの質問が携帯電話から容易にできるサービスだ。

 オウケイノーツの代表取締役である小林将大氏は、大学を卒業して複数の企業を渡り歩いた後、2000年4月にサイバーエージェントとオン・ザ・エッヂ(現:ライブドア)の合弁会社であるフープスにディレクターとして参加した。フープスは、無料ホームページサービス「HOOPS!」(現:infoseek isweb)を運営していたが、無料ホームページサービスの統合が進み、フープスが楽天の傘下となった2001年9月に取締役副社長に就任。その後フープスがインフォシークと統合して楽天に吸収されてからは、楽天でモバイル委員会の委員長を務め、楽天のモバイル事業の基礎を築いた。

 こうした経験やノウハウをもとに、楽天を退社して独立した小林氏はオウケイノーツの前身となるエアロノーツを2006年4月に設立し、サービスを開始した。「飛行船の操縦士(エアロノーツ)のようにフロンティア精神あふれる名前をつけた」という。そして2006年9月には同じくQ&Aサービスを提供するオウケイウェイヴに対して第三者割当増資を行い、同社の子会社となった。当時、オウケイウェイヴはエアロノーツの発行済株式数の68.6%を3500万円で取得した。オウケイウェイヴの傘下となったエアロノーツは商号をオウケイノーツへ変更し、現在にいたる。

オウケイノーツ代表取締役の小林将大氏 オウケイノーツ代表取締役の小林将大氏

 起業からわずか半年で過半数の株式を他社に売却するのは異例にも思えるが、オウケイウェイヴと手を組んだ理由は、早い時期から潤沢な資金を用いて完成度の高いサービスを提供したい意向があったためだ。また、小林氏とオウケイウェイヴの代表取締役社長である兼元謙任氏とは以前から知り合いであった。小林氏は兼元氏を「心から尊敬する人物である」と述べ、自由に事業を運営させてもらっているという。今後は、オウケイウェイヴと共同で事業展開することも考えている。

起業の動機は失恋経験

 オウケイノーツを設立し、みんなの恋愛相談を提供するにいたった動機は、小林氏のつらい失恋経験に端を発するという。小林氏には結婚の約束までした彼女がいたが、あるとき明確な理由もわからないまま突然振られてしまった。失意の底で小林氏の中に、「同じ経験をしたことのある女性に聞けば、理由がわかるはず」という1つの考えが浮かんだ。

 とはいえ、女友達に赤裸々な恋愛相談をすることに抵抗を感じた小林氏は、あるQ&Aサイトに登録し、恋愛相談カテゴリに悩みを投稿してみた。投稿後、短時間のうちに複数の回答が寄せられ、自分が同じように彼氏を振った経験のある女性から、彼女の気持ちを聞くことができたという。

 小林氏はこの経験に深く感動し、こうしたコミュニティーに興味を抱き始めた。さらに小林氏はこのシステムが携帯電話で利用でき、もっと手軽にちょっとした空き時間でもやり取りができたら良いと考え、携帯電話版Q&Aサイトの構想を固めていった。アイデアが固まった後、知人ら数人とともに「みんなの恋愛相談」のサービスを開始した。

 みんなの恋愛相談は、恋愛に関する相談に特化したQ&Aサイト。ユーザー登録すると、恋愛に関する相談を投稿したり、ほかのユーザーの相談に回答したりできる。利用料金は無料だ。相談者は回答の中から良いと思ったものにはお礼を返すことができる。お礼とは、サービスを楽しむ際に必要になる仕組みで、何件取得したかを確認できる。

 お礼のほかに、WebMoneyで購入可能な有料のポイント「みん恋ポイント」(1ポイント100円換算)がある。みん恋ポイントはお礼とは別に、回答者に感謝の気持ちとして贈ることができる。みん恋ポイントはプレゼントされた時点で「ハートポイント」に変わる。これが一定数たまると商品などと交換することも可能だ。たとえば、50ポイントでカタログギフトと交換できる。

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