従来のHDD/DVDムービーに比べると小型だが、超小型というほどミニチュアサイズではない。撮影時重量は約490gで、メカが減った反面で、H.264系の回路が増えたためか、超軽量というには今一歩だ。このため、小型デジカメ的に気軽に持ち運ぶというよりも、やはりムービーカメラを持って出かける、という使い方になるだろう。
とはいえ、3CCDカメラとしては世界最小、最軽量であり、このサイズと重さでHD撮影ができることを考えると、フットワークの良さは十分といえる。EVF(電子ビューファインダー)を省いた円筒型のボディは斬新で、このボディを握るようにホードルできるので安定感がある。ボディの高さ方向が短いためバッテリーは内蔵になる。
SD/SDHCメモリーカードは、デジカメと同じ要領で、本体横のドア付きスロットに差し込んで記録する。メカレスなので1.7秒で瞬時に起動し、撮影チャンスを逃さない点はデジカメ的だ。電源連動のレンズバリアがついている点や、液晶ドアの開閉に電源が連動する点もフットワークの良さにつながる。このあたりはシリコンムービーとして良く考えられている。
動画の録画モードは最高画質のHF(13Mbps)、HN(9Mbps)、HE(6Mbps)の3モードが選べる。4GバイトのSDHCメモリーカードにHFで約40分、HNが約60分、HEで約90分の撮影が可能だ。静止画撮影の解像度は1920×1080ドットで、ムービー撮影中の高解像度スチル撮影も可能だ。
3CCDの駆動やH.264エンコードにパワーが必要なためか、バッテリーの持ち時間は約1時間5分とメカレス機にしては短めだ。このため、長時間のイベント撮影では、予備メモリーカードのほかに予備バッテリーも必須だろう。なお、バッテリーが内蔵であるため、大型バッテリーには対応していない。
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