ラスベガス発--Dellは、PCの消費電力量から環境を守る方法を提案する。
Dellで会長を務めるMichael Dell氏は米国時間1月9日、当地で開催中のConsumer Electronics Show(CES)で基調講演を行い、新しいゲーム向けシステムとそのコンポーネントを発表するとともに、高速PCにより間接的に生成される二酸化酸素を吸収するための植樹プログラムを発表した。
映画「オースティン・パワーズ」に登場するDr. Evilのような格好をした人物が壇上に現れ、「Dell DataSafe」という新しいバックアップサービスのデモンストレーションを手伝うというパフォーマンスもあったが、講演は全般的に地味なものであった。そのほかにも、将来癌治療に利用されるであろうナノ粒子を開発したライス大学教授のNaomi Halas氏もDellの講演にゲストとして壇上へ登場した。
「Plant a Tree for Me」というプログラムは基本的に、DellのPCを新しく購入するユーザーに対し、ノートPCの場合2ドル、デスクトップPCの場合は6ドルの寄付を募るというものである。講演の聴衆からは拍手こそあったが、それほど関心は抱いていないようであった。
ゲーム関連では、Dellが2007年に発表する周辺機器としては「H2C」がある。同社によると、ファンでチップに送風したり、水で冷却したりするよりも効率的な方法で、プロセッサを冷却することのできる新型の冷却システムであるという。コンピュータのクロック周波数を上げて、定められた速度よりも高速に動作させるユーザー向けであるという。
デスクトップPC「XPS 710」のモデルの1つに搭載される予定のH2Cは、チップを過冷することはないという。システムの温度を周囲温度よりも少し高い温度に保つためのセンサーを内蔵することにより、電気的問題の原因となる凝結が生じるのを防ぐ。
Dellの「XPS 710 H2C Edition」は、Intelの4コアプロセッサを搭載し、最大4台のハードドライブを搭載できる。価格は5499ドル。
Dell氏によると、XPS 710 H2C Editionの最新版は先ごろ発表されたばかりの27インチワイド型LCDモニタと一緒に購入可能であるという。
一方で、同社傘下にあるAlienwareは、「Hanger 18」というエンターテインメントおよびリビングルーム用PCを発表した。その形態は1970年代のステレオレシーバのようだが、PCの機能を完全に保有する。Alienwareはまた、ノートPC「Area 51」の新型も発表する予定だ。
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