Alienwareの創設者Nelson Gonzales氏とBlizzard EntertainmentのRob Pardo氏もDell氏に加わって壇上に上がり、Blizzard Entertainmentのゲーム「World of Warcraft」のアップデートを披露した。
Dell DataSafeプログラムは、一般のPCユーザーを対象としている。このプログラムを利用すると、ユーザーは古いPCのデータをウェブサイトにバックアップすることができる。新しいPCの購入時には、そのサイトからデータを新しいPCにダウンロードすることが可能である。これにより、古い写真や文書が古いPCに残されたままになることはなくなる。またDellは、新しいPCの注文時に、そのユーザーの古いデータを工場でインストールするというサービスも開始する予定。
CESのCが「consumer」の頭文字であることからも、今回のショーはPCメーカーの一般ユーザー向け事業に関する話題が中心になると予測されていた。しかしDell氏は、企業および政府関連顧客が同社の収益の85%を占め、その割合はここ数年ほとんど変化していないと述べた。
講演の最後の部分とその後の記者会見では、Plant a TreeプログラムやDellの環境問題への取り組みが話題の中心であった。Dell氏は、同社はPCのリサイクル台数が世界で最も多い企業の1社であり、どのメーカー製のPCであっても回収していると述べた。Dellが2009年までに回収する電気電子機器廃棄物は2億7500万ポンド(約12万4700トン)に達するという。
「すべての国のすべての消費者のために、例外なく無償でリサイクルするサービスを他のPCメーカーにも広めたいと思う」とDell氏は述べた。
また同社は、よりエネルギー効率のよいPCの製造にも取り組んでいる。デスクトップPC「Optiplex」の新機種である「OptiPlex 745」は、同等の性能を持った製品や、従来製品に比べ、消費電力が約70%低い。消費電力量の低減は、主に新しいプロセッサに起因するものだが、Dell氏によると、同社の設計者は絶えずエネルギー効率のよい部品を探しているという。「PowerEdge」サーバの一部の機種についても、3.5インチではなく2.5インチハードドライブが搭載され、その結果大幅に消費電力が削減されていると同氏は述べた。
Plant a Treeプログラムは米国の一般ユーザー向けに開始されており、2007年4月には全世界に拡大される予定である。同プログラムでは、ユーザーは植樹のために寄付することができる。同社はConservation FundおよびCarbonfund.orgと共同でこのプロジェクトを実施している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス