ThinkFreeは2007年初頭に、同社のウェブベース生産性アプリケーションスイートの有料版を提供する予定だ。同版では、オフラインでの作業が可能になるという。
有料版「ThinkFree」は月額5〜10ドルで提供すると、同社の幹部は話している。ウェブベースの同オンラインアプリケーションは、現在は無料で使用できる。
ThinkFreeのような企業は、Office 2.0企業と呼ばれている。ワードプロセッサや表計算、プレゼンテーションソフトウェアなどのウェブベース生産性アプリケーションを提供していることが、そうした企業の特徴だ。
無料版の「ThinkFree Online Basic Edition」は、広告費でコストがまかなわれている。また同社は、同製品を業務用として使用する組織にライセンスも提供している。
有料版の限定的なベータプログラム(テスト版)は2007年1月から、一般向けのベータは同2月から頒布される見込みだ。ThinkFreeでマーケティングディレクターを務めるJonathan Crow氏は、完成品は2007年第1四半期末までに一般提供すると述べた。
有料版ではドキュメントをオフラインで編集でき、そうして加えた変更点はThinkFreeのサーバ上にあるドキュメントに反映させられる。この機能は、無料版には搭載されていないものだ。ドキュメントのフォーマットは、「Microsoft Office」アプリケーションと互換性がある。
「基本的には、ハードドライブにあるブリーフケースのコンセプトを目指している。ファイルの最新状態を把握できる、ファイル管理システムと考えてもらえばよい」(Crow氏)
Crow氏によれば、他者とのコラボレーションといった、ユーザーがオンラインでなければ利用できない機能は、有料版には含まれていないという。代わりにJavaアプレットをダウンロードすることで、インターネットに接続していない状態でも、ThinkFreeアプリケーションを動作させられるようになっている。
そのほか有料版には、電子メールのサポートや、ハードドライブ上にオンラインファイルのアーカイブを作成するユーティリティなどが追加される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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