MDS、フラッシュメモリから直接読み出すデータ復旧サービスを開始

 合資会社のエムディエス(MDS)は12月12日、通常のデータ読み出しができなくなったSDカードなどのフラッシュメモリに対し、メモリから直接データを読み出すシステムをオリオン電機と共同で開発、このシステムを利用した「直読みデータ復旧サービス」を開始したと発表した。

 直読みデータ復旧サービスは、通常のデータ読み出しができなくなってしまったハードディスクやデジタルカメラのメモリカードなどから可能な限りデータを取り出すサービス。このような障害には、ソフトウェアレベルでの取り出しが可能な論理障害と、何らかの物理的修正を行わなければならない物理障害の2種類があり、物理障害の場合はデータの取り出しが困難であった。

 MDSとオリオン電機が開発したデータ復旧システムは、これまでデータの取り出しが困難であった物理な損傷を受けたSDカードやUSBメモリ、コンパクトフラッシュメモリなどに搭載されるフラッシュメモリからのデータ取り出しを可能にした。これにより低価格で高復旧率のデータ復旧サービスの提供できるようになったという。

 サービスでは、第一次初期診断によってデータを復旧できた場合の費用は8400円で、メモリ、データともに返却される。初期診断でデータを復旧できない場合には、依頼者の確認を取ったうえでメモリの取り外し作業を行い、メモリから直接データを取り出す。

 この際、プラスチックケースを解体しメモリICを取り外すため、メディアを元に戻すことはできない。この場合の費用は1万6000円となる。なお、ICが特殊な形状であったり、セキュアなものであった場合は対応不可となり、依頼者に返却される。作業費用は発生しない。

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