Research In Motion(RIM)は、サムスン電子の最新のスマートフォン「BlackJack」の製品名が自社の「BlackBerry」と類似しているとして、サムスン電子を提訴した。
RIMは米国時間12月8日、カリフォルニア州中部地区連邦裁判所に書類を提出し、サムスン電子のBlackJackの販売差し止めを求めている。RIMは訴状の中で、サムスン電子が製品名にBlackJackという名称を用いたことは、「虚偽の出所表示、不公平な競争、商標の希釈化を含む行為だ」と主張している。
RIMは、世界で600万人以上の人々が自社のBlackBerryを利用して電子メールをやり取りしており、同端末はその形状と機能の両方の面からアイコン的な存在になっていると主張している。BlackJackはOSに「Windows Mobile」を採用し、QWERTYキーボードを搭載しており、「BlackBerry Pearl」などRIMが提供する多くの端末と直接競合することになる。RIMユーザーは典型的にビジネスユーザーが多いが、BlackBerry Pearlは同社が消費者ユーザーをターゲットにした携帯電話。RIMは、BlackJackという製品名が一部の顧客を混乱させるだろう、と述べている。
サムスン電子は12月初め、大規模なマーケティングキャンペーンとともにBlackJackの販売を開始した。現在、Cingularが独占的にBlackJackを販売している。皮肉なことに、BlackJackの発売は、同じくCingularが販売するRIMのBlackBerry Pearlと同じタイミングで開始している。11月までは、T-MobileがBlackBerry Pearlを独占的に提供していた。
Cingularの広報担当者は、同社がこの訴訟についてコメントすることはできないが、Cingularではサムスン電子のBlackJackの販売を停止する計画はない、と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス