Gatewayは米国時間12月7日、大口投資家との委任状争奪戦を回避するため、シェアホルダーアクティビスト(株主活動家)を取締役会に迎え入れる計画であることを明らかにした。
Gatewayに投資している投資会社グループとの今回の合意により、Firebrand Partnersの創業者Scott Galloway氏がGatewayの取締役会に参加することが決定した。また、具体的な名前は出ていないものの、Galloway氏のほかにもう1人、Gatewayからも投資家グループからも受け入れられる中立的な人物が取締役に就任する予定だ。
さらにGatewayは今回の合意のなかで、役員選挙のタイミングを現行の任期ごとから、年次へと変更することについて、株主の承認を得るよう求められている。役員選挙のタイミングが変更されれば、投資家側は委任状争奪戦を挑んで対立候補を取締役に就任させるなど、役員に対する不満を表明し、経営に大きな影響を与えやすくなる。
Gatewayが今回の変更を進める背景には、Firebrandが率いる投資会社のグループを相手に委任状争奪戦を繰り広げることを回避したいという思惑がある。Gatewayの声明によると、この投資会社のグループは同社株式の10.7%を保有するという。
投資会社のグループは10月、同社に対し、グループの代表者3人を同社の取締役に選任すること、そして一方的な買収提案に対する防止策として用意されている複数の障害を取り下げることを要求し、Gatewayがこれに応じなければ、同社のほかの投資家にも相談を持ちかけるとした。
ニューヨーク大学スターンビジネススクールの助教授も務めるGalloway氏は、ブランド戦略に関する深い知識をもつ。Galloway氏は、マルチチャネル販売を実現した小売業者Red Envelopeの共同創業者で取締役を務めるほか、ブランド戦略コンサルティング会社のProphetを創業した経験をもつ。
Gatewayの会長Rick Snyder氏は声明のなかで、「ブランド戦略に関するScottの経験は、Gatewayのブランド開発に役立つことだろう。今後数カ月間、独立系の取締役をもう1人探しながら、株主との話し合いを続け、ガバナンスの問題を検討してゆきたい」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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