米国時間10月25日、Gatewayに投資している投資会社のグループが同社に対し、同グループの代表者3人を同社の取締役に選任するよう要求した。また同グループは、Gatewayを売却する際の阻害要因を除去するよう求めた。
大手投資会社のFirebrand PartnersとHarbinger Capital Partnersは、業績不振にあえぐGatewayに対し、同社の将来に対する2社の役割と影響力の拡大を求めている。Gatewayの株式の10.7%を保有する両社は2005年8月に、Gatewayの経営陣に対し、グループの代表者と面会するよう要求した。
その後、両者の間で何度か話し合いの場が持たれたが、投資会社グループはGatewayに対する懸念を払拭できず、同社にさらなる対策を要求している。
Firebrandの経営陣の1人であるScott Galloway氏は、Gatewayの最高経営責任者(CEO)のEd Coleman氏と会長のRichard Snyder氏の2人宛てに手紙を送った。その中でGalloway氏は、「(Gatewayの)取締役会が緊張感を欠き、同社が抱える問題への対処やビジネスチャンスへの資本投下を怠っているように見受けられる点を憂慮している」とし、さらに「取締役会レベルの惰性が継続することは許容できないと考えている」と付け加えた。
この手紙は、Gallowayが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類に含まれていた。Galloway氏は手紙の中で、Gatewayは高いブランド力と強力な販売チャンネルを持ちながら、わずか5.5%の売上総利益率を達成するのがやっとの状況だ、と指摘している。
さらにGalloway氏は手紙の中で、「仮に(投資グループとGatewayが)協力したとしても、われわれはこれらの資産を活用できない。そこで、それらの資産は、それを活用できる組織の管理下に置くべきだ」と述べている。その上で、同氏は、そのような措置を取るには、Gatewayを売却する必要があると指摘している。
投資会社グループはGatewayの取締役らに対し、以下の3つの提案をしている。第1に、Firebrandの代表者3人をGatewayの取締役に選任すること。第2に、ポイズンピル(一方的な買収提案に対する防止策として利用可能な毒薬条項)を取り下げること。第3に、取締役の任期を現在の3年から1年に短縮すること、の3点だ。
Gatewayの現在の取締役8人のうち、3人が2007年に任期満了を迎える。同社がSECに提出した2006年のプロキシーステートメントによると、任期満了を迎えるのはDouglas Lacey氏(1989年就任)、George Krauss氏(1991年就任)、Joseph Parham氏(2005年就任)の3人だ。
Gatewayは26日、同社の取締役会の指名および企業統治委員会がFirebrandからの要請を検討し、その上で、その案を取締役会全体に提案すると発表した。
Gatewayは声明の中で、「Gatewayの取締役会および経営陣は、全株主の利益を最大化する努力を続けている」と主張した。
これに対し投資会社グループ側は、同グループの提案に対するGatewayの回答期限を10月31日に設定した。
Gateway は10月に、eMachinesの元所有者のLap Shun "John" Hui氏からGatewayの小売部門を買収したいとの申し出を受けたが、同社はこれを拒否した。Gatewayは2004年にeMachinesを2億6200万ドルで買収した。eMachinesの買収により、Gateway は大手家電小売業者の仲間入りを果たした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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