あのJBLから登場したノイキャンヘッドフォン「JBL Reference 510」は、スピーカーを超えるか!?

harman
内容:スピーカーブランドとして定評のあるJBLから初のノイズキャンセリングヘッドフォン「JBL Reference 510」が登場した。スピーカーとして音の出口を作り上げたきたJBLが、ヘッドフォンへと形を変え生み出したこの製品。持ち運びに適した小型サイズながら老舗ブランドにふさわしい実力を兼ね備えている。

音楽を聴く機会は増大、だけど騒音が……

  • ヘッドフォンに内蔵されたマイクが周囲の騒音を検知して、逆位相の音を流すことで騒音を低減させる

 デジタルオーディオプレイヤーを始め、着うたフルやワンセグ対応の携帯電話、ニンテンドーDSやPSPといった携帯ゲーム機など、外出先で音を聴く機会がこれまでとは比べ物にならないほど増えてきている。そんな中、それらを支えるヘッドフォン業界もここ数年大きな動きを見せている。コード自動巻き取り式やカナル型など時代のニーズに合わせた商品をリリースしており、現在のトレンドとしてはやはりノイズキャンセル機能である。

  • ヘッドフォンとノイズキャンセル回路のユニット部の組み合わせで使用する

 ノイズキャンセル機能については、ほかのヘッドフォンのレビューでも書かれていることだが、ヘッドフォンに内蔵されたマイクにより、周囲の騒音を検知し、その騒音の逆位相となる音を、聴いている音楽信号に乗せて再生することにより、騒音だけが相殺される仕組みである。JBL Reference 510の場合は、周囲の騒音を最大約70%軽減される仕様だ。

小型軽量で持ち運びに最適、装着感は◎

 持ち運びを考えるとやはり大きさが一番気になるところだ。カナル型やデジタルオーディオなどに付属しているヘッドフォンに比べるとオーバーヘッド型はさすがに大きく、重さも感じてしまう。かといって、持ち運びに適していないかというと、ヘッドフォン部の重さは約73gと超軽量なうえ、折りたたんで専用のケースにしまえば邪魔にならないサイズだ。コートやダウンなど大きめのアウターであれば、ポケットに入れても型崩れしない大きさである。

 装着感は、さすがにパッドの感触や耳を押さえる力配分が最適に設定されている。超軽量ボディにより、長時間の装着でも疲れにくい。眼鏡を着用している筆者にとっては、多少、柄の部分が押さえつけられてしまう印象を得たが、装着し続けることが困難になるほどのものではなかった。

  • 折りたたむとこれだけコンパクトになる。ニンテンドーDSより少し大きいくらいのサイズ

  • 同梱されている専用ポーチにしまえば、鞄の中にすっぽり入る

 ノイズキャンセリング回路は本体とは別で、ケーブルの途中に設置されている。設置の仕方によっては邪魔になってしまう面もあるが、スイッチの切り替え操作は手元近くに設置できるので行いやすい。本体に対して、ノイズキャンセリング回路の大きさはかなりのものがある。単4乾電池を挿入できるだけの大きさはあり、ケーブルの設置位置などから考えると外に出しておく状態が通常の設置形態になる。iPod nanoなど、再生メディアが小さければ小さいほど、スタイリッシュ感が損なわれてしまうのはいかんともし難い点である。

  • ユニット部の背面にはクリップが付属。コートやスーツなどにひっかけておけば、ケーブルなどが邪魔にならない

  • 乾電池を装着しているところ。使用しているのは単4乾電池1本なので、回路部の大きさがそこそこあるのがわかる

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