2006年7月に調べた結果は、中国のインターネットユーザーが1億2000万人います。そのうち90%以上がバイドゥのユーザーですので、ほとんどがバイドゥを利用していると考えています。またユーザーの10%は中国国外からということです。
基本的な使い方は、ほかの国の方と大きく変わらないと思いますが、特徴的な例で言うと、中国のユーザーはポップアップウインドウを好む傾向があるのと、関連用語の提案などもよく参考にして活用しています。
コミュニティーのサービスですと、検索の結果が表示された場所に別のボックスで、その検索した言葉に対して、ほかの関連した話題の提案や質問などのメッセージが表示される掲示板のようなものが出ます。そこで、ほかのユーザーから挙がっている質問に対して回答するといったことができます。どんな言葉を入力しても、それに対して必ずメッセージが出てくるのを見られるのが特徴です。
まさにコミュニティー的な方向に向かっていると言えます。Wikipediaのような百科事典の機能も持っていて、コミュニティーを構築することがユーザー離れを防ぐことにつながっています。そのコミュニティーがメディアとしての価値を高めれば、依存度が高まりますのでユーザー離れを防ぐことができます。
残念ですが、その数はまだ開示していません。
バイドゥは純粋な検索エンジンであって、単に検索結果にリンクがついているだけです。バイドゥとしてはそういった音楽などを提供している側ではないので、特に障害になるようなことはまだないと思います。私どもは著作権を尊重しておりますので、違法なリンクなどについて連絡や通知があった場合にはただちに削除しております。
たしかにレコード会社からそういった(訴えられた)事実はありますが、その実態は先ほど説明をした純粋な検索エンジンであるということで、裁判ではバイドゥが勝ちました。レコード会社側とは既に協力していて、レコード会社の広告を表示することで利益を分配するかたちをとっています。中国のデジタル音楽はまだ発展段階にありますので、そこでは広告のモデルが有効だと考えています。
8割から9割が広告です。検索された言葉に関連した広告を表示しています。そのほかには、イントラネットなどの企業向けサービスを提供していましたが、これは2006年7月に終了しましたが収益としてはまだ残っています。
もちろん、国外にも進出したいと考えています。私は、特に日本に関心があります。現段階では中国語以外に主要な英語のサイトは検索結果として表示されるようになっていますが、すべてではないのでそこを強化していきます。
そして、日本市場に進出する際には、もちろん日本語にマッチしたシステムを開発する考えです。日本のユーザーの方にも検索エンジンの選択肢を広げるということで提供したいと思っています。
携帯電話でも検索サービスを提供しており、まだまだこれから伸びていく段階なので、いろいろと調査しています。日本の豊富な携帯電話を通じた検索サービスからも学ぶことは多いでしょう。
世界中で少しでも多くの方に利用してもらいたいという願望はもちろんありますし、バイドゥはユーザーの求めているもの、最適なものを提供するという優れた技術を持っているので、これを世界中の多くのユーザーに提供したいと思っています。とは言っても、数十カ国語で一斉に展開するのは難しいので、その国の言語に合わせてひとつずつ攻めていくことになると思います。
ウェブ検索を核にしていきますが、画像やニュース検索などもサービスとして強化していきます。収益率がウェブ検索の水準ほどなくても、それはユーザーが求めているサービスは提供していく考えがあります。ソフトウェアのようなサービスに関してはそれなりにやると思いますが、検索に関連した企業に特化するという点は変わりがありません。
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