米Logitechの子会社である3Dconnexionが米国時間11月28日、仮想3次元空間を操作する新しいタイプの周辺機器を発表した。
エアホッケーのパックを打つマレットに似た「SpaceNavigator」は、3D環境の中を移動したり、3Dオブジェクトを動かしたりするのに使うデバイスで、マウスとキーボードの組み合わせで操作していた従来の方法に代わる働きをする。
SpaceNavigatorの開発にはGoogleが協力しており、同社の「Google Earth」や、3Dモデリングプログラム「Google SketchUp」に標準対応する。同製品はまた、「AutoCAD」など他社の3Dモデリングプログラムでも問題なく使えると、Logitechは説明している。
6つの光学センサーを備えるSpaceNavigatorは、マウスの代用品ではなく、空いている方の手で操作するよう考えられている(右手でマウスを使っている場合は、左手でSpaceNavigatorを動かすことになる)。
カリフォルニア州サンノゼに本拠を置く3Dconnexionの発表によると、SpaceNavigator中心のつまみを握ってスライドさせる、ダイヤルのようにひねる、傾ける、同製品の中央部分を押し込む、あるいは底から少し持ち上げるといった操作をして、3D空間を動かすのだという。また、3Dオブジェクトの拡大縮小、流し撮り、回転なども可能になっている。
3Dconnexionは、オンラインサポートが付帯する個人向け製品「SpaceNavigator PE」を59ドルで、オンラインと電子メール、電話によるサポートが付帯する「SpaceNavigator SE」を99ドルで販売していく。
Logitechは2006年に入り、このほかにもいくつか「形態は機能に従う(form follows function)」という考えに従った製品を開発している。ソフトウェアやWeb 2.0環境の進化に沿って、同社の製品にはいくつかの変更が加えられた。また8月には、Microsoftの「Windows Vista」、ブロードバンド電話サービス、写真/映像/音楽制作アプリケーションなどと連動できる新しい周辺機器がリリースされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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