iPod shuffleの最大の特長は、なんといっても、その超小型軽量ボディにあると言えるだろう。手のひらどころか指の上にのってしまうコンパクトさながら、外装素材にはアルミが採用されており、本体の質感は非常に高い。
前モデルと比較した場合に残念なのは、これまで本体に内蔵されていたUSBコネクタを非搭載にしてしまった点だ。従来は、キャップを外すだけでパソコンのUSBポートに接続できたが、今回のモデルでは専用Dockが必要になってしまう。そのため、USBメモリの代わりとして使用することは難しくなってしまった。
しかも、Dockは、ほかのiPodシリーズとは非互換になっている。つまり、iPod/iPod nanoとiPod shuffleを併用する場合、パソコンに両方のDockを常時接続しておこうとするとUSBポートがふたつ埋まってしまうことになる。このあたり、もう一工夫ほしかった気がする。
ヘッドフォンは従来モデルに付属したものと大きな変更はない。しかし、iPod shuffle本体の音質は改善されているようで、前モデルに比べると、より明瞭でクリアなサウンドが楽しめる。なお、新世代のiPodおよびiPod nanoでは、曲間を空けずに再生できるギャップレス再生に対応しているが、iPod shuffleは現時点では非対応となっている。もっとも、シャッフルプレイが基本のプレイヤーなので、この点はあまりマイナスには感じられないだろう。
小型化とトレードオフになった部分もあるものの、新iPod shuffleの完成度は非常に高い。とくに秀逸なのがクリップで、服やバッグなどの好きな場所につけておけるのが想像以上に快適だ。気軽に音楽を携帯したいユーザーには、その部分だけでも魅力的に映るのではないだろうか。
あとは、シャッフルプレイというコンセプトをどう見るかで、製品に対する評価も変わってくるだろう。製品自体は比較的安価なので、ほかのオーディオプレイヤーと一緒に購入して、シーンに応じて使い分けてみるのもひとつの手かもしれない。その意味では、いかに自分なりの使い方を見つけるかが、本製品を楽しむためのポイントになると言えるだろう。
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