任天堂は、ゲーム機「Wii」を2006年末までに米国に約200万台投入する予定だ。これにより同社はゲーム機競争において一歩前進することができるかもしれない。
現時点では米国への出荷台数は200万台に満たない。しかし任天堂によると、米国の卸売業者や小売業者へWiiを毎週供給していく計画だという。同ゲーム機は今後、日本で12月2日、ヨーロッパで12月8日に発表される。任天堂は11月に入ってから、日本国内では2006年に約40万台を出荷すると発表した。
任天堂は2006年内に、合計400万台のWiiを出荷する予定だ。
ゲームメーカー3社のうち、これまでのところ任天堂が、小売業者や卸売業者の在庫に最も密接に連結した戦略を展開しているようだ。米国時間11月19日に販売開始となった1台250ドルのWiiは、いくつかの量販店の店頭に並んだ。購入者の中にはすでにこれをeBayに出品しているものもあるが、入札価格は現在のところ、ゲームや付属品を含めて300ドルから400ドル程度である。
これとは対照的に、ソニーが2006年末までに米国へ出荷できる「PLAYSTATION 3(PS3)」の台数はたった数十万台程度だと、複数の予測筋は述べる。eBayでは、499ドルと599ドルのゲーム機に対しそれぞれ700ドルと900ドルの入札価格がつけられている(最低落札価格を1000ドル以上としている出品者もあるが、そのようなオークションには落札希望者が集まっていない)。
購入したばかりのPS3を駐車場で破壊する集団や、購入客を狙った追いはぎが現れたことも、同ゲーム機の販売開始に悪影響を与えた。Wii購入後にトラブルに巻き込まれたというニュースは得られていない。
2005年には、Microsoftの「Xbox 360」の在庫が不足するという事態が生じた。新しく入荷するという噂が立つと、いくつかの量販店の前には行列ができた。ある合い言葉を店員に言えば、倉庫から在庫を取ってきてもらえるという情報を流すウェブサイトもあった。
その後在庫状況は改善され、Microsoftによると、12月にはXbox 360の出荷台数が累積1000万台に到達するという。しかし同社は、日本ではいまだ苦戦を強いられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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