航空写真を3次元表示する必要があり、手元に3995ドルの所持金がある人は、Planar Systemsのモニターを購入してはいかがだろう。
同社が開発した「SD1710」は、110度の角度で設置された2台のモニタと、その間の偏光ガラスで構成される。この偏光ガラスが下のモニタの画像を透過させ、上のモニタの画像は反射させる。同社によると、特殊なメガネをかけて偏光ガラス上の画像を見ると、デジタル写真の正確な3次元画像が見えるという。競合する技術で発生するような、線のギザギザやボケなどの視覚的影響は出ないという。
Planarの研究者Scott Robinsonによると、平面写真を3次元画像に変換することで、諜報員が超低空ミサイルの飛行計画を策定したり、救助機関がニューオーリンズの堤防や土手の決壊部分を目で正確に確認することが可能になると、Robinsonは語る。
画像は厳密な意味での3次元ではない。だが人間の脳が画像を立体像に結びつける仕組みだ。このデバイスは、左目と右目に対して、若干異なる角度から撮影した画像を見せている。左右の目で見ている画像の微妙な違いが脳に遠近感を感じさせ、3次元空間を見ているような錯覚を起こさせる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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