16日朝の時点ですでに16時間列に並んでいるというある男性は、自分用に1台、転売用に3台購入する予定だという。
その男性、サンフランシスコ在住のJesseさん(32歳)は、「ここに集まった人には、本物のゲーマーもいるが、なかには転売すればもうけになることを知っている人たちもいる」と話した。Jesseさんは、自分はその両方だという。何年か前には、「PlayStation 2」を購入しようと、行列の3番目に並んだこともあるが、その時はすぐに3500ドルで転売したと話す。それでも、Jesseさんは新しいゲーム機で遊ぶのを楽しみにしているという。ゲーム機と同時発売になったゲームのラインナップが貧弱だとの不満の声も一部にはあるが、Jesseさん自身は「『Madden』シリーズさえプレイできれば満足なんだ」とのことだ。
こうした人たちは多くが、その商魂だけでなく、友達や兄弟、ガールフレンドも連れてきていた。Thomasさん(28歳)は、15日の午後2時45分に1人でここに到着したが、ポータブルDVDプレーヤー、ドミノ、ラジオ、チェス盤を持参していた。
列に並んだ理由についてThomasさんに尋ねると、肩をすくめてこう答えた。「僕はいつも流行とゲーム市場を追いかけている。それに、仕事が休みの日に発売になったからね」。Thomasさんはすでに、運良くタイミングの合った発売イベントを最大限に利用する戦略を練り上げていた。「おそらく、最初の入札価格で3000ドルに達するんじゃないかという気がする。今の僕は請求書や、支払いが必要なものをあれこれ抱えているし、自分名義のクレジットカードもあるから、これもなんとかしないといけない」(Thomasさん)
彼らにとって幸運だったのは、ソニーが、店の外の歩道でごったがえしている集団を、ただ黙って見ているだけではなかったことだ。わたしは、向かいにあるStarbucksのバリスタが、行列している集団に、ペストリーやエッグノッグラテ、それにペパーミントモカを運んできたのを、(少々うらやましく思いながら)見ていた。しかも、ソニーによれば、ほかにも多くの特典が用意されているという。
「今日は、列に並んでいる人たちのために何もかも用意した」とSony Computer Entertainment Americaの広報担当Sheila Bryson氏は話す。タコスを積んだトラックが、正午ごろ到着する予定で、夕食はMel's Dinerが運んでくる。また、夜になるとRed Bullの宣伝チームが甘い栄養ドリンクを配りに来る予定だという。おそらくこれは、まともな睡眠が取れないPS3ファンが倒れたりしないように、との気配りなのだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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