想定外「0円」プランは、どのぐらい安いのか~~ソフトバンクモバイルを検証(後編)

固定電話からソフトバンク携帯電話への通話が割高

 携帯電話を使っているユーザーの懐には直接関係ないが、固定電話からソフトバンク携帯電話宛の通話料が割高なことがある。

 固定電話からそのまま近県にいる携帯電話番号をダイヤルした場合の通話料は、平日昼間の3分間でドコモが73.5円、auが94.5円、ソフトバンクが126円とソフトバンクあてが高い。自宅の電話から携帯電話にかけることが多いなら、結局は自分の出費が多くなってしまうのだ。

 ただ、これも回避する方法がある。携帯電話番号の頭に4桁の事業者番号を付けてダイヤルすると割安になるサービスを利用する方法だ。

 携帯電話宛に一律の料金を設定する会社もあり、通常のNTTの固定電話なら申込みなく使えるNTTコミュニケーションズなら、頭に0033をつけるだけで携帯電話各社共通の3分56.7円で通話でき、ソフトバンクであっても割高にならない。MNPによって誰がどこの携帯電話会社かわからなくなっている今こそ、こういったサービスを利用したい。

 また、一方の携帯電話から固定電話の通話だが、ソフトバンクのゴールドプランでは時間帯などにかかわらず他社携帯電話あてと同じ30秒21円、他のプランや他社携帯電話では、1000円台の特別に基本料を安くしたプランや通常の最低額プランを除き、ゴールドプランよりも安くなっている。

固定電話から携帯電話あての通話料金
通信事業者 ソフトバンク au ドコモ ツーカー
固定電話から携帯電話へ 15秒/10.5円 20秒/10.5円 26秒/10.5円 15秒/10.5円
上記3分間の通話料金 126.0 94.5 73.5 126.0
NTTコミュニケーションズ利用の3分間通話料金 56.7 56.7 56.7 56.7

※平日昼間(8-19時)の通話料金
※携帯電話は発信地と近県にある場合を想定
※支払い額は消費税算出時の端数により誤差がある


エリアなどのサービスの質も考えるべき

 ここまで、話題のゴールドプラン、auやドコモとほぼ同コストとなるブループランやオレンジプランを見てきて、支払い額などを比べてみた。しかし、それが対等に比較できるのは、あくまで同じように通話や通信ができた場合だ。

 たとえば、携帯電話会社によってエリアに差がある。場所によって異なるので、どの会社が良いかと一言では言えないが、ソフトバンクはこれから増設すると明言するだけに、現状で十分とは言えない可能性がある。

 また、どの携帯電話会社に乗り換えた場合でも同じことだが、基地局との関係により、自宅や特定の場所でうまくつながらないことがある。鉄筋コンクリートの建物なら、なおさらその可能性が高い。これはどの携帯電話会社なら大丈夫という問題ではなく、むしろ運だ。携帯電話会社を変えたばかりに、いままで使えた場所が使えなくなるというのは非常に困った問題だ。

 こういったエリアの質もふまえると、多少の料金の高い低いはあまり問題ではないようにも思う。月々数百円安かったところで、使いたい場所で使えなければ携帯電話を持つ意味も薄れる。机上のコストよりも、実際に使えるかどうかも十分に比較したい。

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