フュージョン・ネットワークサービスは11月10日、同社でISP事業を運営しているGOL事業本部(FUSION GOL)において、ウェブ上に仮想デスクトップ環境を構築する「StartForce(スタートフォース)」ベータ版を公開した。
スタートフォースは、Ajax技術を駆使し、ブラウザ上で利用できるPCのデスクトップに似た作業環境を提供するサービス。米StartForceが開発、5月にアルファ版の提供を開始し、8月にはAPIを公開した。
今回公開するベータ版では、.doc形式などのファイルと互換性のある文書作成アプリケーション「StartForce Writer」と、メッセンジャー統合アプリケーション「StartForce Messenger」が新たに追加された。
StartForce Writerは、一般的な文書編集のほか、.doc、.rtf、.odt、.txtといった形式のファイルをHTMLで読み込みこんで編集することができる。また、HTMLのソース表示や、ファイルをPDFなどの形式へ変換しながらダウンロードする機能が搭載されている。
StartForce Messengerは、XMPPプロトコルをサポートすることにより、MSNメッセンジャー、Yahooメッセンジャー、ICQ、AIM、Google Talkなど各社のメッセンジャーとのチャットが可能。また、チャットの履歴はマイドキュメント内に保存することができる。
このほか、サーバをクラスタリング構成として負荷分散やシステム拡張性に配慮し、ネットワークの増強により接続速度の高速化するなど、サーバ、ネットワーク環境を増強している。
また、ログオフ時の状態を次回ログイン時まで保持する機能や、タスクバーの位置をドラッグで移動する機能、ストレージ上のファイルを右クリックで.doc、.rtf、.pdf、.odt、.txt、.zipへ変換する機能、ログイン画面やデスクトップテーマのデザイン変更機能などを実装、プラットフォームの機能強化を行っている。
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