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シックス・アパート関氏が語った新ブログサービス「Vox」のすべて - (page 3)

インタビュー:岩本有平(編集部) 文:吉澤亨史2006年11月15日 18時54分
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--Voxでは、どのような仕組みで利益を上るのでしょうか?

 基本的には広告モデルになります。ただ、広告モデルと言っても今までのブログのように「なるべく多くトラフィックを集めてコンバージョンしよう」というものではない収益モデルを確立していきたいと思っています。

 AmazonやYouTubeなどのWebサービスと連携していることもありますが、QotDやVox Huntによってブログを書くことで自動的にタグが設定されることもポイントです。タグが付くということは、そのタグで検索すれば、「タグ」でまとめられたポータルができるということになります。そうすればポータルをターゲットとしたマーケティングが可能になります。また、スポンサーがQotDやVox Huntのお題を出すというアプローチも考えられます。

 このような広告アプローチに対して、Voxは更新のしやすさとアクセス制御による安心感から、これまでブログを使っていなかった層でもブログを始めるチャンスが広がります。つまり、新しい層への広告提案ができるプラットフォームにもなるわけです。

 また、オプション機能を有料で提供したり、TypePadをニフティの「ココログ」やOCNの「ブログ人」に提供しているのと同様に、Voxを他社に提供するといったことも検討しています。

--現在、Voxのユーザー数はどれくらいですか。

 Voxは正式サービスを開始して10日間で1万5000のユーザーに登録いただいています。この数字は国内のもので、ワールドワイドではこの10倍を記録しています。数字は日々変わっていますが、今後3カ月で国内10万ユーザーあたりを目標としています。これが実現できれば広告マーケットとしても充実するでしょう。

 個人のブロガーは、複数のブログサービスを試しながらより使いやすいサービスへと流れていきます。Voxは、アクセス制御ができる点や多彩なメディアと連携できる点、ビジュアルのデータが見やすくなっている点などが特徴で、他のサービスと差別化できる点でもあります。

 また、さまざまな情報をフィードとして配信していることも特徴で、Voxのコンテンツを外部から利用したり、ツールを使用してフィードを集めることも可能です。しかもこういった仕組みを人の手を経ずに「技術」で実現しています。また、拡張性を考慮したシステムを持っており、ワールドワイドで1000万、1億ユーザーを狙っているサービスです。

--かつてHTMLを1つ1つ入力して作っていたウェブサイトはブログやCMSに置き換わるようになっています。シックス・アパートは今後どういった製品を提供していくのでしょうか。

 1993年に(画像を閲覧できる)ブラウザが生まれてウェブの読み手が増大し、個人がホームページを作り、企業がイントラネットを作り、そしてECが生まれるという流れがありました。それらの中心にあったのは「ウェブ」であり、ウェブから情報を取得するということの中核にあったのは「ブラウザ」でした。

 それと同様にウェブで情報を発信するということの中核にあるのは「ブログ」。今後ブログを適用できる範囲が広がるにつれ、我々はそれにあった製品を開発していきます。

 ただし、我々はコアとなる技術開発に努めます。実際の販売は間接販売になるでしょうし、TypePadにしてもニフティさんなど大規模ユーザーを抱える事業者に提供することが中心になります。Voxにしても同様です。

 ソフト、サービスどちらかに注力するというのではなく、我々がどちらも持っていることで新しいブログの使い方を提案できるのではないかと思います。ソフトやサービスを横展開していることを生かして、ブログ全体の使い勝手を向上させ、ユーザーにこれまでにない体験を提供していきたいと思っています。

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