カリフォルニア州サンフランシスコ発--Microsoftは米国時間11月9日、「Photosynth」の技術プレビュー版を公開した。複数の写真を合成して3D画像を作成するこのサービスでは、ブラウザのプラグインを利用する。
Microsoftの技術フェローで、Microsoft Live Labsの設立者でもあるGary Flake氏が当地で開催中の「Web 2.0 Summit」で同サービスを公開した。同氏によると、Photosynthは現在、技術プレビューの段階にあり、製品化はされていないという。
Photosynthでは、ActiveXプラグインと、複数の異なる写真を1つの画面に集約して表示するサーバベースのサービスを利用する。ユーザーはこのサービスを使って、合成された3D写真の中を動き回ることができる。
デモでは、景色をワイド表示したり、さまざまな角度から被写体を見たり、被写体までの距離を縮めたりする様子が披露された。
Microsoftは、3D画像として映し出されたベニスのサンマルコ広場の中を歩きまわり、辺りを見渡せる様子を会場の参加者に見せた。ほかにも、登山者の姿を確認した後に、被写体からの距離を伸ばし、山の地形全体を見せるというデモも行った。
これらの写真は何百枚もの写真を使って合成され、容量にすると何Gバイトにも相当する。デモで使われたのは、同じカメラマンの手による写真だが、Microsoftでは、プロの写真家ではなく、一般ユーザーに写真を投稿してもらい、それらの画像をPhotosynthで合成するといった使い方を想定している。
Flake氏は、「Photosynthはまだ製品化されていないが、その意義や、写真コミュニティーに与える影響に大きな可能性を感じている。どんな使い方ができるか、自分たちで考え出そうとしている」と語っている。
同氏によると、エンドユーザーが自分で撮影した写真をMicrosoftのマッピングサービスに投稿できるようにすれば、PhotosynthはMicrosoftの「Virtual Earth 3D」サービスを補完する存在になるかしれないという。
Photosynthはワシントン大学と共同で開発された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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