ソニーは11月7日、富士通と共同開発した非接触型ICカード技術「FeliCa」向け新型非接触ICを発表した。メモリ容量を増やし、高速化、信頼性/セキュリティ向上を図った。
FeliCaは、ソニーが開発した非接触型ICカード技術。EdyやSuicaといった電子マネーのほか、交通乗車券、社員証、会員証、ポイントカードなど、さまざまな用途に採用された実績を持つ。ソニーは、1995年から累計1億7000万個以上のFeliCa用ICを出荷してきたという。
新型ICの内蔵メモリ容量は9Kバイトとし、既存ICの4Kバイトに比べ2倍以上に増やした。これにより、多くのサービスをICカードに搭載することや、データ容量の多い生体認証や電子チケットなどの用途に使うことができるという。
メモリには富士通の強誘電体RAM(FRAM)を採用し、データ書き込みを高速化した。データ転送速度は、従来の2倍に相当する424kbpsに高めている。
100億回というデータ書き換え耐性の実現で信頼性を向上し、高頻度の利用にも対応可能とした。セキュリティ国際標準規格ISO/IEC15408の評価保証レベルEAL4+認証を現在申請しており、2006年中に取得できると見込む。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」