インテル、ケンブリッジ大との共同ラボを閉鎖--コスト削減策の一環

文:David Meyer(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年11月01日 20時41分

 Intelは、ケンブリッジ大学と共同で運営してきた研究施設「Intel Research Cambridge Lab」を閉鎖することを発表した。これは、同社が進めているコスト削減策の一環として実施される。

 Intelは自社の方針に従い、同研究施設で採用していたスタッフの数を公開していない。だが、同施設に勤務する正社員数は約15人で、インターンの数はそれ以上と言われている。

 Intelの代表者は現地時間10月31日、CNET News.comの姉妹サイト、ZDNet UKに対し、「数々の選択肢を検討した。Intel Research Cambridge Labで進めている研究プロジェクトはIntelと関連の深いものだったが、残念なことに最も規模が小さく、そのために比較的高額な施設となっていた」と述べた。そして、同担当者は、「今後、他の研究施設がわれわれの研究プロジェクトを引き継ぐことになる」と付け加えた。

 Intel Research Cambridge Labは、Intelが唯一米国外に持つ大学と連携した研究施設であったため、同施設を12月に閉鎖するというIntelの決定を受け、英国の学術コミュニティの間には失望とあきらめの声が聞かれる。

 この研究施設での成果には、Xen仮想マシンモニタの開発への貢献、ネットワーク監視ソフトウェアの「CoMo(Continuous Monitoring)」、無線ネットワークやユビキタスコンピューティングの研究などがある。また、同施設は欧州委員会(EC)が資金を提供する研究プロジェクトの「Haggle」にも貢献していた。Haggleは、モバイル技術向けの新しいアーキテクチャフレームワークを開発するプロジェクト。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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