1998年以降、ドメイン名とインターネットアドレスは、米商務省との合意に基づきInternet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)が監督している。米政府は、その特有な関係を時として利用してきた。例えば、アダルトサイト用ドメイン「.xxx」に対するBush政権の反対などが該当する(この件は、ICANNが突如に方針を転換し、同ドメイン名を否決するという結果に終わっている)。
商務省とICANNの関係に変更が最近見られたものの(PDFファイル)、今サミットにおいて反米勢力の納得を得るには十分ではなかった。
ギリシャのKonstantínos Karamanlís首相は、開会のあいさつで米国を非難するとともに、「インターネットにおける民主主義を強化する」ことに参加者は努めるよう述べた。Kofi Annan国連事務総長のアドバイザーであるNitin Desai氏は、「新しい形の多国間主義の前触れ」と今サミットを表現した。
欧州委員会の情報社会およびメディア担当委員であるViviane Reding氏は表現の自由について述べた。
「自由とは、人権を尊重しない人たちや、自分の世界観や宗教的信条を強要する人たちの目には、脅威と映る時がある」とReding氏は述べ、インターネットをオープンで検閲のない場所に保つよう参加者に訴えた。
IGFは、2005年にチュニジアで開催された世界情報社会サミットにおいて設立され、5年間にわたり毎年開催される予定だ。ドメイン名やスパム、そしてセキュリティなどについて話し合うのが本来の目的とされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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