これらのロボットは全てネットワークにつながっているのがポイントだ。こうすることでニュースなど多様な情報をいち早く得られるだけでなく遠隔制御も可能となり、またハードウェアだけではまかないきれない機能を、ソフトウェア面でカバーすることによりコンパクト設計が可能となるほか、コスト削減にもつながるというわけだ。こうして情報通信部では、いずれ100万ウォン代で購入可能なロボットを開発。広く家庭に普及させようとしている。このようにロボットの「社会進出」は急速に進んでおり、10月18日にはソウル市の展示会場で、歌手ロボットがデビューを果たした。「Ever-2 ミューズ」と名付けられたこのロボットは20代前半の女性の容姿を持つ。歌の調子に合わせ顔や手をリアルに動かすのが特徴で、彼女のために有名作曲家たちが曲を提供するほどの力の入れようだ。ただしこの日のミューズは「部品故障」のため本調子ではなく、得意のパフォーマンスも見られなかったのだが、その3日後の21日に再度舞台に臨み「ロボット離れ」した滑らかな動きを披露した。歌は「くちぱく」で歌うのだが、リズムに合わせて手を動かしたり表情を変えたりすることもできる。
韓国政府の産業資源部が開発したEver-2 ミューズ。