インプレスR&Dが主催するフィードビジネス・カンファレンスVol.5「Web2.0時代のビジネス現在形」が10月26日、東京・九段で開催された。
「ソリューションプレゼンテーション1」では、フィードパス最高執行責任者(COO)の小川浩氏とエル・カミノ・リアル代表の木寺祥友氏、フィードフォース代表の塚田耕司氏がそれぞれ登壇。さまざまな視点から今後のフィードを活用したネットマーケティングの現状や可能性について語った。
小川浩氏は「Feed2.0」というタイトルで今後のフィードのあり方を提唱。まず、「(会ったばかりの友達と仲良くなるのに)携帯電話の番号を聞くよりミクシィのIDを聞いた方がその後の発展が早い」と、最近の消費者のネットリテラシーに対する印象を語った。その上で、Feed2.0とはフィードがよりリッチなメディアとなったものであり、今後は「ウェブサイトを持たないフィードがあってもいいのではないか」と語った。
その具体例として、フィードパスでは「FeedBase」というフィードを直接生成するユーザーインターフェイスを開発しているという。これが完成すれば、イベント告知や求人・求職情報などをフィードで提供することが可能になり、有料課金メディアとしてメールマガジンの地位を奪う可能性もあるとの見解を示した。
木寺祥友氏は「RSSもポータビリティ」というタイトルで、10月26日から始まったMNPに対応した携帯電話向けRSSリーダ「ECReal Reader」を紹介。プレゼンテーションが行われている15時に一般に公開されたものだ。
ECReal Readerは3キャリア対応で登録可能なRSS件数は無制限で、開発言語はFlashなのが最大の特長。Flashであれば制約は多いが対応端末は多く、サイト間の行き来も比較的自由になるという。Javaによる開発に10年以上携わってきた経験から、「携帯のウェブアプリケーションの座をFlashが脅かすのではないだろうか」とFlashの有望性を語った。
最後に塚田耕司氏がフィードフォースとRSSソリューションについてプレゼンテーション。同社はルートコミュニケーションを母体に、企業向けRSSソリューションに特化して設立されたばかり。その目指すところは、企業がRSSフィードを利用してエンドユーザーと最適な形でコミュニケーションするのを支援することだとしている。
同社は現在、RSSマーケティングを開始できるASPサービス「RSS Suite」、カスタマイズ可能なRSSリーダと壁紙チェンジャー「RSS Gadget」、横断検索するプラットフォームサービス「バーチカルRSS」――という3つのサービスを提供している。
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