同氏は、「いろいろな意味で、Adobeが(Apolloで)やろうとしていることは、デスクトップパブリッシング革命だと思う。今のウェブは、Postscriptと『Apple Laser Writer』登場前の印刷の世界と同じだ」と語っている。
同社では、開発ツールと、Flashや「Adobe Acrobat」を含むフロントエンド表示ツールに対応したサーバソフトウェアを販売することで、Apolloソフトウェアからの収益確保を目指すと、幹部らは語っている。
Apolloに詳しいアナリストや開発者によると、全く新しいツールセットを修得しなくてもウェブ開発者の新しい可能性を広げる同ソフトウェアは、今後非常に重要な意味を持つことになるという。
Apolloアプリケーションは、AdobeのFlashアプリケーション開発ツール「Flex Builder」を使って書くことができる。Apolloはまた、JavaScriptやHTMLで書かれたウェブアプリケーションも実行できる。つまり、Apolloは、インタラクティブユーザーインターフェースを実現するAjaxスタイルのアプリケーションにも対応する。
Adobeは24日、単独製品もしくはEclipseのプラグインとして利用するMacintosh版Flex Builderのプレビューバージョンを投入した。FlexのLinux版ソフトウェア開発キットも2007年1月の登場が予定されている。
Apolloランタイムソフトウェアの容量は5〜9Mバイトで、ダウンロードするかユーザーのマシンにあらかじめインストールしておく必要がある。
Adobeのシニアバイスプレジデント兼チーフソフトウェアアーキテクトKevin Lynch氏は、25日に行われた報道陣とアナリスト向けの説明会で、Adobeが今後Apolloを使って製品を開発していくことを表明した。
同氏はまた、Adobeがリリースする「Filo」と呼ばれるインターネットテレビプレーヤーも公開した。AdobeのFlash Playerは、YouTubeなどのビデオ配信ウェブサイトで幅広く利用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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