Wirefly X PRIZE Cup開催--宇宙業界の発展を目指す

文:Stefanie Olsen(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年10月23日 20時57分

 ニューメキシコ州ラスクルーセス発--これからの宇宙業界の発展を活気づけるため、有名な宇宙飛行士や政府官僚を招待し、最新宇宙技術の紹介やゲームを盛り込んだフェスティバルが2日間に渡って開催された。

 米国時間10月20日、ラスクルーセス国際空港で開催された Wirefly X PRIZE Cupには1万人近くもの人々が集まった。その半数は子供たちである。2006年で2回目を迎えるこのショーには、ロケット版航空ショーや子供向け科学展覧会、そして宇宙ファンの夢など、古くさいながらも楽しい雰囲気が漂っていた。

 ショーの目玉としては、ジェットパックを使用した飛行ショー、ハイパワーロケットの打ち上げ、Rocket Racing League用の新型宇宙船「X-Racer」の公開などがあった。失敗に終わった企画もいくつかあり、ロケットバイクはエンジンが点火せず、NASAの月面着陸技術を競うLunar Lander Challengeではマシンが動いたのは参加者1人だけだった。

 X PRIZE FoundationおよびRocket Racing Leagueの共同創設者であるPeter Diamandis氏は、「(Wirefly X PRIZE Cupは)花火を添えてショー向けに華やかにはしているが、ちょっとした展示と説明会を兼ねている」と述べた。Rocket Racing Leagueは次世代の全米ストックカーレース(NASCAR)--といってもロケットレースのNASCARだが--を目指している。

 主催者らは、商業的な宇宙開発という新時代を活気づけようとかなり真剣である。19日には、アポロ飛行で初めて月面を歩いた宇宙飛行士の1人であるBuzz Aldrin氏や、ロシア製ロケット「Soyuz」での宇宙旅行を終えたばかりの世界初の女性宇宙観光旅行者Anousheh Ansari氏などの著名人が講演した。

 ニューメキシコ州知事Bill Richardson氏も会場を訪れ、Federal Administration Agency認可の宇宙船空港、つまりスペースポート(全米7カ所のうちの1つ)を持ち、Rocket Racing League(RRL)の本拠地でもある同州の宇宙旅行における役割が今後ますます成長していくと語った。

 「われわれは現在(宇宙開発における)峠を越えたところであり、ニューメキシコ州はその中心である」とRichardson知事は述べた。「つまり、雇用の拡大、経済的発展、新技術の開発を期待することができる」(Richardson知事)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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