単に持ち歩くだけではなく、「タブレットPC」というスタイルでの使用を想定したさまざまな配慮が見受けられる。中でも目立つのは、底面に滑り止めが付けられていることだろう。どうしても樹脂がむき出しだと滑りやすくなるところだが、起毛の人工皮革のおかげで多少汗ばんでも滑ることはない。それに何より、手にしていても安心感がある。
タブレットスタイルにすると、当然ながらキーボード操作はできなくなる。そこで、機能キーなどをディスプレイ面に配置。特にソフトウェアキーボードでは難しい[CTRL]+[ALT]+[DELETE]操作も、ワンボタンで賄えるボタンがあるのは便利だ。右クリックが必要なときは、スタイラスをじっと画面に押し付けると、コンテキストメニューが表示されるようになっている。
富士通の得意とする指紋認証も便利な機能だ。指紋認証はWindowsにログオンするだけじゃなく、IDとパスワードの入力が必要なウェブサイトでログインする場合にも使用可能なのだ。IDやユーザー名、パスワードは比較的ややこしい文字列のものが多い。タブレットスタイルでウェブブラウズをしているときに、手書き認識やソフトウェアキーボードで文字を入力するのは面倒だし、人が近くにいるとセキュリティも不安だ。それが指をすっとなぞるだけで済むのだから、楽で安心なのだ。指紋認証は指をセンサー上でスライドさせるが、スピードや指の位置など、慣れないとうまく認識しないこともある。しかし、登録する際に練習するモードがあるので安心だ。登録する指は最低2指必要だが、どの指でもかまわない。ぜひとも自慢の指を登録してほしい。
持ち歩くことを前提とすると、どうしても気になるのがバッテリー稼働時間。最新のアーキテクチャの搭載で省電力化が進み、標準添付の内蔵バッテリパックで約4.4時間、別売オプションの内蔵バッテリパック(L)なら、倍以上の約9.3時間の稼働が可能となった。オプションの内蔵バッテリパック(L)を付ければ当然重量が増すが、もともと軽量な本体なので、それでも約1167gにしかならない。バッテリー残量を気にすることなく、思う存分使い倒すには、ぜひとも手に入れたいオプションといえるだろう。
高精細モニターや無線LAN、Bluetoothなど、高機能で高性能なポテンシャルを持つタブレットPC。どんな場所で、どんな用途で使っても、十分な成果を出してくれることだろう。ホットな情報を常に受け取れるワンセグの視聴・録画機能もポイントだ。行動派の人にはもちろんおすすめだが、いままでモバイルに縁がなった人にもオススメしたい。これを手にした途端、外に行きたくなってしまうのだ。そんな気にさせてしまう魅力が、いっぱい詰まった「LOOX P70T/V」なのだ。
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