フジテレビとKDDIは10月19日、中継現場から放送局へのニュースや番組の伝送を、au携帯電話を使用して支援する「μ-naviシステム」を共同開発したと発表した。フジテレビジョンは携帯電話のアプリケーション開発とシステム全般を統括し、ネットワークについてはKDDIが担当した。
μ-naviシステムは、KDDIが採用する携帯電話用アプリケーションプラットフォームのBREW上で動作するアプリケーションを新たに開発し、中継現場に持参した携帯電話と放送局間で双方向データ通信を行うというもの。携帯電話の位置情報や放送局側の受信状況などを瞬時にやり取りできるため、中継現場の送信アンテナと放送局側の受信アンテナを正対させるための作業を大幅に短縮できる。
また、GPS衛星から取得した携帯電話の位置情報を放送局に伝え、位置情報を元にして中継回線の構築を自動的に行うことも可能になった。通信料金についても、携帯電話のパケット定額サービスを利用できるため、低コストでシステムを導入できたという。
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