「The Google Legacy」の著者であるStephen Arnold氏は、「MicrosoftはすでにBlinkxと契約を交わしており、(Yahooの最高経営責任者であるTerry)Semel氏は映画に詳しい人物だ」と言う。「Googleは(コンテンツに関しては)仲間はずれであった。しかし今は違う」(Arnold氏)
GoogleはYouTubeの莫大な回線容量コストの削減を助けるデータセンターを有するほか、著作権やポルノグラフィーの問題の解決に取り組む体制も整っているようにみえる。
「Googleはこのようなコストを引き下げる材料を持っているうえに、それをお金に換える方法を心得ている」とArnold氏は言う。「大きなコストの衝撃を受けずに収入を上向きに転じることができる」(Arnold氏)
YouTubeのライバルのうち小規模な業者は、Googleの買収を聞いてわくわくしていると明言する。これが自社も買収先候補になっていると期待してのことなのか、それとも単に負け犬でいることが好きなのかは、定かではない。
「エキサイティングな時期にさしかかった」とRevver.comの最高経営責任者(CEO)であるSteven Starr氏は言う。
大手エンターテインメント企業はすでに、YouTubeのライバル企業の一部に大金を支払う意欲があることを示している。8月にSonyは、Grouperを取得するために6500万ドルを支払っている。Grouperはまだ利益を出しておらず、市場シェアは1%足らずであった。
かねてよりYouTubeの買収額は10億ドル以上になるだろうと、多くの人が予想していた。結局のところ、それが低い見積もりであったことが判明した。アナリストらによると、YouTubeの買収により、ビデオ共有サイトの価値がどれも高騰しているという。
「今度はGubaやRevverといった企業が反動的に買収される可能性があるとみている」とYankee GroupのアナリストであるJosh Martin氏は言う。
「他のメディア企業は、GoogleがYouTubeを買収したからといって、簡単に(市場を)Googleに譲り渡すことはしないだろう」とビデオ共有サイトvMixのCEOを務めるGreg Kostello氏は言う。「Googleに対抗すべく、トラフィックやツールに強い企業に多めの金額を払う用意があるとみている」(Kostello氏)
「一般の人がビデオを撮影、編集、配信することができるようになったのは史上初めてのことだ」とKostello氏は付け加えた。「ビデオは現存する最も有力なマスメディアである。(GoogleのCEOであるEric)Schmidt氏は、Googleがビデオ分野での買収活動を継続すると述べているため、Googleはまだここで終わったわけではない。インターネットビデオは、まだ極めて初期の段階にあるとみている」(Kostello氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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