GoogleとBEA Systemsが、エンタープライズポータルと「Google Maps」などのアプリケーションとのマッシュアップを実現する新しい構想を巡って提携交渉を進めている。
この提携の一環として、BEAはGoogleの非公開APIの一部を利用できるようになる。これにより、BEAの「WebLogic Portal」が搭載する「Adrenaline」と呼ばれる新技術の機能を使ったマッシュアップの作成が可能になる。
このAdrenaline技術は、AjaxやiFramesウェブ開発テクニックを使うことにより、ポータルの枠を超えてほかのウェブサイト上でポータルアプリケーションを動かせるようにするが、管理は引き続きポータルの一部として実行できる。
BEAのWebLogic Portal担当シニアプロダクトマネージャーSkip Sauls氏はSilicon.comに対し、「これで、アプリケーションはWeb 2.0のフロントエンドで公開できるようになるが、管理はポータル環境のなかで実行できる。WebLogic Portalサーバ上で動作するため、自由度も、カスタマイズ性も、セキュリティもそのまますべて活用できるが、それを異なる形で提示できる」と語っている。
BEAは「2〜3週間」前からGoogleと交渉を進めており、非公開APIの利用も認められていると、Sauls氏は語っている。同様の構想でYahooとの話し合いも検討しているが、こちらとはまだ交渉が始まっていないと、Sauls氏は語っている。
Sauls氏によると、今後登場するWebLogic Portalには、このような構想を念頭に置いたものや、RSSなどのほかのWeb 2.0機能に対応した新ツールが搭載されるようになるという。
一方、BEAの創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のAlfred Chuang氏は、プラハで開催された同社の欧州カンファレンス参加者に対し、企業向けにMySpaceスタイルの仮想コミュニティーを投入する考えを伝えた。
同氏は、「文化的に見て、新しい世代のコミュニケーションが展開されていることに疑問の余地はない。仮想空間で育てば、それが普通になる。企業のなかでも同じことが起きると思う」と語っている。
しかしChuang氏によると、企業がこれらの新しい技術や働き方に対応できるようになるためには、サービス指向アーキテクチャ(SOA)がカギになるという。
同氏は、「企業が同じ体験をする前には重要な分かれ目が来ると思う。それは、プロセスと機能が密接に統合されていては不可能だ。ビジネス仕様に合わせた開発が必要だ」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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