11月に完成品を一部企業へ提供するためフル回転しているMicrosoftが、一般向けテスト版としては最後のものになると考えられる「Windows Vista」リリース候補版(RC)を米国時間10月6日に発表した。
VistaのRC2は、通例通り技術テスターや開発者だけでなく、RC1を以前から試用してきた熱心なMicrosoftユーザーも配布の対象に入っていると、同社は述べる。
Microsoftは、Vistaの正式版リリース期日については変更していないが、目標期日に作業が間に合わない可能性があることを示唆した。
Microsoftによる声明には、「Windows Vistaの開発初期段階から述べてきたように、われわれの最優先課題は製品の品質である。したがって、Windows Vistaのボリュームライセンス顧客向けリリースを2006年11月に、一般販売を2007年1月に予定している現状は維持するつもりでいるが、製品提供の最終的なタイミングは品質次第ということになる」と記されていた。
Microsoftは当初、2006年の年末商戦期までにVistaの小売店販売およびPC新製品への搭載を開始したいと考えていたが、時期的に無理であることがわかったと3月に発表している。
アナリストの意見は、Microsoftが新たなリリース期限を守れるか否かで分かれている。Goldman SachsのアナリストRick Sherlund氏は米国時間6日、Microsoftは予定通りスケジュールを進めていると発言したが、Gartnerの予測では、同社は製品提供のタイミングを再度延期せざるを得なくなるだろうということだった。
Microsoftは開発者らに対し、最新のテスト版に未解決のまま残されている問題があれば、どんなものでも情報を提供してほしいと要請している。
「われわれは、Vistaの全般的な品質およびパフォーマンスを向上させるのに役立つフィードバックを得るため、継続的にユーザーの意見を募集してきた。RC2は、そうしたフィードバックを反映した結果、パフォーマンスやアプリケーションの互換性が強化され、非常に完成度の高いものとなった」(Microsoft)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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