IBMは米国時間10月6日に、システム管理ソフト「Tivoli」の製品ライン変更を発表するとみられる。新たな製品ラインには、一連の企業買収によって得た技術が組み込まれる見込みだ。
さらに、IBMは数週間以内に、MRO Softwareの買収による製品追加のロードマップを発表する予定だ。この買収は「もうすぐ」完了すると、Tivoli部門のゼネラルマネージャーAl Zollar氏は話していたが、10月5日に買収完了が発表された。
一連の買収を通じ、IBMは統合管理ツールの提供を目指している。こうしたツールは、IT機器および物的資産の継続的な追跡を可能にするもので、たとえば、電子センサを使ってトラックや運搬用コンテナを追跡することが考えられる。MRO Softwareのアプリケーション「Maximo」は、発電所などの設備を管理する目的で設計されている。
IBMはこの1年間で、管理技術分野の比較的小規模な企業を複数買収し、獲得した技術のTivoliのスイート製品への統合も開始している。
一例として、IBMは、Micromuseの買収で得た視覚化ツールを「Tivoli Change and Configuration Management Database(CCMDB)」に追加した。CCMDBにはすでに、Collationという別の企業の買収で得たソフトウェアも組み込まれている。
10月中の出荷開始を予定しているこの新構成のデータベースは、役職の異なる複数のユーザー対して、それぞれの役職に応じた管理関連の情報を提供できる。
CCMDBはたとえば、IT部門の上層幹部には特定のビジネスサービス--注文管理アプリケーションなど--が正常に動いているかどうかを表示できる一方、管理者には問題が生じたハードウェアコンポーネントを特定して別のインターフェースで示すことになると、Zollar氏は説明した。
IBMはまた、2006年第4四半期に「Tivoli Capacity Process Manager」という名称の新製品を発表する予定だ。これは、サーバとストレージリソースを追加する業務を自動化する目的で設計されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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