IBMが、産業設備管理用アプリケーションの開発を行うMRO Software(本社:マサチューセッツ州ベッドフォード)を現金7億4000万ドルで買収する計画だ。
MRO Softwareは、製造、公益、運輸の各業界の顧客向けに発電所や精製所などの設備状況を把握するための資産管理ツールを提供している。
MRO Softwareの関係者が米国時間8月3日に述べたところによれば、MRO Softwareは2年前にIT資産管理の分野にも進出しているという。
IBMは、MRO Softwareの資産管理ツールを自社のシステム管理ソフトウェアであるTivoliシリーズに組み込む意向だという。MRO SoftwareはTivoli部門内の1ユニットとして運営されることになる。
最近は、IT資産とともに、機器や施設などの物理的な資産を同時に管理できる製品を求める企業が増えていると、IBMのTivoli部門でゼネラルマネージャーを務めるAl Zollar氏は述べている。
「クライアントからは、すべての資産を一元管理する手段が欲しいという要望が寄せられている。(MRO Softwareは)ITサービス管理や、IBM Global Servicesが取り組んでいる分野の仕事を補完してくれる」とZollar氏は述べた。
同氏はさらに、企業内の各種設備は、組み込みチップやRFIDデバイスを搭載し、これらを介してネットワーク化されるようになっていると付け加える。
また両社によれば、MRO Softwareの製品はサービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいて構築されており、製品統合は容易に進むだろうという。
買収は2006年第4四半期に完了する予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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