同社の液晶テレビ「AQUOS」とリンク(連携)できる「ファミリンク」機能が大きな特徴といえる。AQUOSとコンビでさらに便利に使えるが、ファミリンクの内容は「ファミリモコン」「ハイブリッドダブレコ」「HDMIコントロール」という3つの要素から構成されていて意外に多彩だ。そこで各機能ごとにチェックしてみたい。
まず、ファミリンク操作の中心になるのがファミリモコンである。本機には、レコーダー専用リモコンのほかに、このファミリモコンが付属している。このファミリモコン1つで、本機のほか、テレビ、AVアンプがコントロールできるしくみだ。
ファミリモコンで操作できるテレビは、基本操作ならば、2004年以降の地上デジタルチューナーつきのAQUOSシリーズで可能だ。ただし、後記する「HDMIコントロール」や「ハイブリッドダブレコ」を完璧に使いたい場合は、9月から発売されたAQUOS Gシリーズ32V型以上のテレビに限られる。操作できるAVアンプは、10月発売予定のシアターラックシステム「AN-ACY1」と「AN-ACX1」に内蔵されたAVアンプのみ対応となっている。
テレビとのリンク機能としては、パナソニックの「ビエラリンク」もあるが、操作性には大きな違いがある。ビエラリンクが、十字キーによるGUI主体の操作になるのに対して、ファミリンクは、ファミリモコンの機能別ボタンを使ったダイレクト操作が基本になる。ビエラリンクは、十字キーのついた各種リモコンで操作できるが、GUIの階層を辿る手間がかかる。これに対してファミリンクは、ボタン数は比較的多くなるが、専用のファミリモコンの機能別ボタンを使って一発操作が可能だ。
ファミリモコン操作の基本は、上部の「アクオス(テレビ)とレコーダー」の切り替えスイッチになる。このスイッチのポジションで操作したい機器を選ぶしくみだ。
スイッチをテレビポジションにすると、リモコンの上半分にあるテンキーや番組表ボタンなどでテレビ操作ができる。と同時に、下半分にあるレコーダー専用ボタンで本機の操作も可能だ。ただし、チャンネルのアップダウンや番組表ボタンなど、テレビと本機の兼用ボタンはテレビ操作になる。このため、番組表ボタンを押すと本機のEPGは表示されず、テレビのEPGが表示される。チャンネル操作もテレビ側になる、という制限がある。
スイッチをレコーダーのポジションに切り替えれば、本機専用リモコンとして使える。本機のEPGを呼び出せるし、テンキーやチャンネルキーも本機側のチューナーを操作できるしくみだ。
このように、テレビポジションで本機の一部機能も操作できるなど、機能の割り当てがやや欲張りすぎ? で慣れが必要な点もあるが、一般の視聴ではテレビポジションで使い、EPG予約など本機を使いこなしたい時にレコーダーポジションにすると良いだろう。
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