「α100」に新たに搭載された機能として注目したいものは「Dレンジオプティマイザー」である。この機能は撮影された画像を分析、自動的に調整することで輝度差の大きなハイライトの白飛びや影部分の黒つぶれなどを補正するというものだ。この機能には「スタンダードモード」と「アドバンスモード」の2モードがあり任意に切り替えることができる。「スタンダードモード」は画像全体の露出とコントラストを調整することで均一的に明るくローキーな仕上がりとなる。「アドバンスモード」は全体のコントラストや明るさはそのままに、特に黒つぶれ部分と白とび部分を調整することでより自然な仕上がりに近い補正を行ってくれる。 (注)以下の条件下ではDレンジオプティマイザー」は機能しない。「マニュアル露出モード」「中央重点平均測光モード」「スポット測光モード」「RAWまたはRAW+JPEG記録モード」
次の三点の画像で「DレンジオプティマイザーOFF」「スタンダードモード」「アドバンスモード」と撮り比べてみた。いすれもDT18-70mm F3.5-5.6 ISO感度100,プログラムモード,F10,1/100s,WBオート
これら先進の機能を搭載した「α100」であるが、旧「α」譲りの基本性能もしっかりと継承している。撮影時にはナビゲーションディスプレイとなる明るい屋外でも見やすい2.5型液晶モニター。マニュアルフォーカス時にもピントの山を掴みやすいスフェリカルアキュートマット採用の明るいファインダー。旧「α」の14分割から40分割へと大幅にUPしたハニカムパターン測光センサーによるパターン測光。撮影シーンに合わせて画像の仕上がりを選択できる画像仕上げ機能。白や黒の微妙な諧調を表現できるゾーン切り替え機能。一回の撮影でホワイトバランスを段階的に変えて撮影できるホワイトバランスブラケット。これらはいずれも旧「α」において高い基本性能をユーザーにより認められた機能ばかりだ。つまり新生「α」は紛れもなく正しい「α」の血脈を継承した機体であり、そこに「SONY」という先進の魂を融合することによって、セカンドステージ「αデジタル」となることが約束されているカメラなのだ。
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