ニューヨーク発--Craigslist.orgの創設者であるCraig Newmark氏は、オンライン生活を祝う世界的な記念日であるOneWebDayの式典の一環として、法学学校の学生グループを対象にさまざまなテーマで議論を交わした。
OneWebDayの式典は、ミラノ、東京、バンクーバーなど世界中の都市や、仮想社会である「Second Life」でも開かれた。Newmark氏はニューヨークにおいて、MeetupやFotologの創設者Scott Heiferman氏、Wired Magazine誌のDrew Schutte氏、市議会議員のGale Brewer氏と共にバッテリーパークでの講演を予定していた。
それに先立ち、Newmark氏はイェシーバー大学ベンジャミン・カードーゾ法学学校において学生に対し、簡単な短い講演を行い、質疑応答の場を持った。
カードーゾ法学学校助教授であるSusan Crawford氏が、OneWebDay主催者としてNewmark氏を紹介した。同氏の専門は、知的財産とサイバースペースにおける法律である。Crawford氏は、「ウェブはコンピュータの集まりであるため、私たちはしばしばそれが社会的な場であることを忘れてしまう。Craigslistがまさにその代表的な例である」と述べた。
Newmark氏の講演は、まさに法律に関するものであった。「現在この国は、憲法上の危機にある」と同氏は述べ、電子フロンティア財団(EFF)と共同で行われているCraigslistの活動や、オンラインにおける言論と情報の自由に関するその信念とプライバシー問題への取り組みについて論じた。Craigslistでは、コンテンツのチェックがサイトの監視員ではなく、ユーザーの判断に任されており、ほとんど規制がない状態にあることに批判を受けている。「インターネットに関する法律の最先端を追求させてくれる、わくわくするような機会を次々に提示するわれわれのような存在」をEFFは支持するのだ、と同氏は笑いながら語った。
Newmark氏はインターネットに蔓延する法律的問題に加えて、人々による犯罪撲滅ツールとしてのウェブの可能性についても力説した。同氏は市民ジャーナリズムのわかりやすい例を取り上げ、「権力に対し真実を話す熱意」としてそれを賞賛した。しかし同時にNewmark氏は、ブログなどの形式の市民メディアにおいて、特に編集に関する品質と信ぴょう性の確認に関しては改善の余地があることを認めた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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